厳しい表情で握手…日中首脳会談２２分で終了

日中首脳会談で厳しい表情で握手する菅首相と中国の胡錦濤国家主席 Photo By 代表撮影

　菅直人首相は１３日、横浜市で始まったアジア太平洋経済協力会議（ＡＰＥＣ）首脳会議を舞台に、米中ロ３カ国の首脳とそれぞれ会談した。

　中国の胡錦濤国家主席との会談は午後５時半前からわずか２２分間で終了。沖縄県・尖閣諸島周辺での漁船衝突事件後初となる今回の正式な首脳会談が関係修復につながるかは不透明だ。同席した福山哲郎官房副長官によると、両首脳が尖閣諸島をめぐり双方の立場を主張する一方、衝突映像流出事件に絡む発言は出なかったという。

　首相は、その後行われたロシアのメドベージェフ大統領との会談で、大統領の国後島訪問について「わが国の立場、日本国民の感情から受け入れられない」と抗議。大統領は北方領土について「われわれの領土であり今後もそうだ」と述べた。

　オバマ米大統領とは午前に会談し、海洋進出の動きを強める中国をにらみ、同盟関係の深化で一致した。

[ 2010年11月14日 ]