前原誠司外相と中国の楊潔●(ち)外相は14日午前、横浜市内で約40分間、会談した。前日に菅直人首相と胡錦濤国家主席が首脳会談で合意した戦略的互恵関係の発展に向けた具体策のほか、東シナ海ガス田の開発問題やレアアース(希土類)の対日輸出の停滞に関する問題などをめぐって協議したもよう。
会談の冒頭、前原外相は「アジア太平洋経済協力会議(APEC)の会合で様々な成果が上げられた中で中国が果たした大きな役割がある。そのことに敬意を表します」と言明。楊外相は「日本政府がこのたび成功裏にAPEC会議を主催できたことに心からお祝いをしたいです」などと語った。
外相会談は当初、日中首脳会談の事前調整としての開催が検討されたが、APEC首脳会議の開催中の日程確保が難しく、いったんは見送られる方向だった。ただ、13日の日中首脳会談が22分間の短時間となり、両国間の懸案の多くが積み残しとなったため、急きょ実施することで双方が一致したものとみられる。
前原誠司、胡錦濤、菅直人、APEC、外相、レアアース、中国、東シナ海ガス田
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