APEC首脳会議の開催に伴い、最高レベルでの警備にあたる警察官のため、会議場に近い横浜市中区の新港ふ頭に救護室が設置されている。普段は県警本部で働く医師の亀山寿子さん(53)は、緊張を強いられる警察官の負担を少しでも和らげようとサポートに努めている。
救護室には、1日平均十数人が訪れるという。看護師や保健師とともに血圧や問診などで健康状態をチェック。他県から応援で来ている警察官にとっては慣れない土地での長期警備となるだけに、精神面でのケアにもあたる。亀山さんは「『夜中に頻繁に目が覚める』などという相談もある。忙しくて病院に行けない方ばかりなので、手助けができれば」と話す。【宗岡敬介】
毎日新聞 2010年11月14日 地方版