ミャンマーの民主化運動指導者、アウン・サン・スー・チーさんが7年半ぶりに自宅軟禁を解かれました。今回の解放を受けて、米政府は歓迎する声明を発表しました。
横浜に滞在中のオバマ大統領は、解放が伝えられると、まもなく声明を発表しました。この声明のなかで、スー・チーさんを「私の英雄だ」とたたえ、「アメリカはすべてのミャンマーの人々が恐怖と迫害から解き放たれる日を、楽しみにしている」とミャンマー政府に弾圧を弱めるよう呼びかけています。オバマ大統領は、14日朝、ロシアのメドベージェフ大統領と会談し、核軍縮問題だけでなく、APEC=アジア太平洋経済協力会議などの場での、経済の連携を確認しました。さらに、大変注目されているTPP=環太平洋経済協定の首脳会議にも急きょ出席することになりました。日本の参加も促して、自由貿易の枠組み作りを進めたい考えです。今回は、アジア太平洋地域に、経済・人権問題などあらゆる面で深く関わって存在感を高め、中国をけん制したいというアメリカの狙いが、これまでになくはっきりとしました。