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「横浜ビジョン」を採択―APEC首脳会議

 【 横浜 】菅直人首相は、横浜で行われているアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議最終日の14日、「横浜ビジョン―ボゴール、そしてボゴールを越えて」と題する首脳宣言を発表し、「横浜ビジョンを実現することが、アジア太平洋地域、ひいては地域を越えた世界の人々に対して、さらなる繁栄と福祉の向上をもたらすものと信じて確信している」と述べ、APECとして、アジア太平洋自由貿易圏(FTAAP)実現を目指すことを明らかにした。

 参加国・地域の首脳が居並ぶ中で登壇した菅首相は、横浜ビジョンについて、次のように述べた。以下、発言内容。

 

 第1に投資の自由化、円滑化を進め、より進化した経済統合を推進する緊密な統合体を目指す。これを実現するため、アジア太平洋自由貿易圏(FTAAP)をAPECとして目標に掲げ、ASEAN+3、ASEAN+6、TPP(環太平洋連携協定)など、現在、進行中の地域の取り組みを基礎として、さらに発展させることにより、FTAAPの実現に向けて前進する。このため、投資、サービス、国際物流の円滑化などの分野で取り組みを続ける。

 第2に、アジア太平洋地域が持続的な成長を実現し、成長の質がさらに向上するよう強い共同体を目指す。これを実現するためAPECとして初めて成長戦略を策定した。今後は構造改革、人材・企業家育成、グリーン成長、知識基盤経済及び人間の安全保障といった分野に焦点を当てて、着実な実現を目指して実施して行く。また、財政金融面での取り組みを強化する。

 第3に人々が自由に安心して経済活動に従事できる安全な共同体を目標として目指す。これを実現するため、貧困の削減、テロ対策、自然災害対策の取り組みをさらに強化する。また、食糧の安全保障を確保するため、具体的なイニシアチブを推進していく。

 以上、説明したとおり、われわれAPEC首脳はこの横浜において、アジア太平洋地域の将来像とその実現に向けた取り組みに合意した。

 われわれが生きるこの21世紀は、新たな好機と課題に満ちあふれている。私はこの横浜ビジョンを実現することが、アジア太平洋地域、ひいては地域を越えた世界の人々に対して、さらなる繁栄と福祉の向上をもたらすものと信じて確信している。

2010/11/14 13:04

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