「時間ない」中国　記者会見取り消し　１度もせずに帰国

　中国外務省はアジア太平洋経済協力会議（ＡＰＥＣ）首脳会議の開催地横浜で１４日午前、馬朝旭報道局長らが行う予定だった記者会見を「時間がないため」として急きょ取り消した。

　中国が横浜市内のホテルに設けたプレスセンターには、午前１１時からの記者会見のため１００人を超す内外報道陣が集まった。報道陣からは「なぜ行わないのか」「街頭で反中国デモがあったからか」などの質問が相次いだが、担当者は「スケジュールが詰まっており、報道局長らは帰国のため空港に向かわなければならない」と説明した。

　会見場では馬報道局長の談話が書面で配布され、１３日に行われた日中首脳会談については「胡錦濤国家主席は（会談で）中日関係の改善と発展についての中国側の原則的立場と主張を表明した」としている。

　中国側はＡＰＥＣ首脳会議を挟んだ１２日から１４日までプレスセンターを開設したが、結局記者会見は一度も行われなかった。

[ 2010年11月14日 13:11 ]