APEC首脳、FTAAP実現へ「横浜ビジョン」採択=菅首相
[横浜 14日 ロイター] 菅直人首相は14日、横浜で開かれていたアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議で、アジア太平洋自由貿易圏(FTAAP)の実現などを柱とする首脳宣言「横浜ビジョン」を採択したと発表した。
菅首相は横浜ビジョンの骨子として、1)FTAAPの実現をAPECの目標として、東南アジア諸国連合(ASEAN)と日中韓(ASEANプラス3)や環太平洋経済連携協定(TPP)などの地域間連携を発展させる、2)APECとして初めて策定した成長戦略を基に、構造改革やグリーン成長などに焦点を当てた着実な実現を目指す。財政・金融面での取り組みも強化する、3)貧困削減やテロ対策、自然災害対策のための取り組み強化――などを挙げた。
菅首相は「APEC首脳は横浜でアジア太平洋地域の将来像と実現に向けた取り組みに合意した。21世紀は課題に満ちているが、横浜ビジョンの実現がアジア太平洋地域、世界の人々にさらなる繁栄と福祉の向上をもたらすと信じて確信している」と述べた。
© Thomson Reuters 2010 All rights reserved.
領土で感情的な表現回避を要請
ロシアのメドベージェフ大統領は菅首相と会談し、領土問題で感情的な表現を使うことは「役に立たない」ため止めるよう要請。 記事の全文 | 特集ページ