START“年内に批准を”
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START“年内に批准を”

11月14日 14時15分 twitterでつぶやく(クリックするとNHKサイトを離れます)

APECに出席するため日本を訪問しているアメリカのオバマ大統領は、ロシアのメドベージェフ大統領と会談し、両国の間で締結した新しいSTART=戦略兵器削減条約について、年内に批准を目指す考えを伝えました。

米ロ首脳会談は14日朝、横浜市内のホテルで朝食をとりながら行われました。会談のあとオバマ大統領は記者団に対し、ことし4月に締結した新たなSTART=戦略兵器削減条約の批准が遅れていることについて、「議会での最優先事項だ」と述べて、議会上院での批准を急ぐ考えを伝えたことを明らかにしました。アメリカでは、今月行われた議会の中間選挙で、対ロシア強硬派の多い野党・共和党が勢力を伸ばし、年明けに始まる新しい議会ではSTARTの批准が難しくなると見られることから、オバマ大統領は、今週、再開する今の会期中に批准を実現する意欲を明確に示したものです。また、オバマ大統領は、今週、ポルトガルで開かれるNATO=北大西洋条約機構とロシアとの協議で、ヨーロッパでの安全保障の問題をめぐって再びメドベージェフ大統領と意見を交わすことに期待を示しました。これに対してメドベージェフ大統領は、アメリカの支援を得てWTO=世界貿易機関へのロシアの加盟を早期に実現したい考えを強調しました。会談で両首脳は、互いに幅広い問題で協議し合ったことを強調し、米ロ関係の見直し・リセットが順調に進んでいることを印象付けていました。