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日ロ首脳会談 首相、国後訪問に抗議 大統領反論「まず経済協力」

(11/13 20:19、11/14 10:01 更新)

首脳会談で握手するロシアのメドベージェフ大統領と菅首相=13日夜、横浜市西区のパシフィコ横浜(代表撮影)

首脳会談で握手するロシアのメドベージェフ大統領と菅首相=13日夜、横浜市西区のパシフィコ横浜(代表撮影)

 菅直人首相は13日、横浜で開かれているアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議の会場で、ロシアのメドベージェフ大統領と会談した。首相は大統領の北方領土・国後島訪問に関し「わが国の立場、国民の感情から受け入れられない」と抗議。大統領は「そこ(北方領土)はロシア領だ」と反論した。両首脳は、経済関係の発展では一致したものの、首相が領土交渉の継続を求めたのに対し、大統領は経済重視の交渉への転換を主張し、具体的な進展はなかった。

 大統領は首相の抗議に「どんな地域を訪れるかは自分の決めることだ」と強調。北方領土について「われわれの領土であり、将来もそうだ」と主張した。領土問題は「ロシアにとっても極めて敏感な問題だ」として、日本側の対応に「感情的な発言と外交的行動はやめたほうがいい」と批判した。

 首相は「四島の帰属を最終的に解決し平和条約を締結したい。領土問題の解決を含めた日ロ関係を発展させたい」と表明。大統領は「経済分野での関係を発展させ、両国間の雰囲気を改善していくべきだ」として、経済協力が先決と指摘した。

 大統領は首相に来年中のロシア訪問を要請し、首相は検討する意向を示した。会談には前原誠司外相とロシアのラブロフ外相らが同席、約40分間行われた。両首脳の会談は、6月のカナダでの主要国首脳会議(G8)以来2度目。

 首脳会談に先立ち、前原外相はラブロフ外相と会談。北方領土問題について、双方が受け入れ可能な解決策を探っていくことで一致した。前原氏は外相会談で「四島の帰属問題を確認して、平和条約を締結するというのが大前提」との日本政府の立場を強調した。

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