菅総理大臣は、TPP=環太平洋パートナーシップ協定の交渉に参加している9か国の首脳会合に出席し、「積極的に協議していきたい」と述べました。一方、9か国の首脳は、来年11月の妥結を目指して協定の交渉を進めることでおおむね一致しました。
TPPの交渉に参加しているアメリカやオーストラリアなど9か国の首脳は14日、横浜のAPECの会場で会合を開き、菅総理大臣は、APECの議長という立場で招待を受けて、出席しました。会合で、菅総理大臣はTPPについて、「日本は参加するかどうか決めていないが、情報収集を進めながら対応する必要があり、国内の環境整備を早急に進めるとともに、関係国との協議を開始する。交渉参加9か国との間で、アジア太平洋地域における貿易・投資の自由化について、積極的に協議していきたい」と述べました。これに対し、多くの首脳から「できるだけ早い機会に参加を決めるべきだ」という意見が出されたということです。さらに、菅総理大臣に同行した福山官房副長官によりますと、会合では、オバマ大統領が「来年11月にホノルルで開かれるAPECまでに、交渉の結論を得ることを目標にしたい」と述べ、一部から慎重な意見も出たものの、来年11月の妥結を目指して協定の交渉を進めることでおおむね一致しました。