(cache) チリ、錯乱状態に監視で自殺防止 生死不明の17日間 - 47NEWS(よんななニュース)
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  • チリ、錯乱状態に監視で自殺防止 生死不明の17日間


     10月、チリの鉱山落盤事故で救出されたジョニ・バリオスさん(チリ政府提供、AP=共同)

     【リオデジャネイロ共同】チリの鉱山落盤事故で、作業員33人の全員生存が確認されるまでの17日間、複数の作業員が栄養失調による体力の衰えから錯乱状態に陥り、自殺を防ぐため2、3人で監視していたことが分かった。有力紙メルクリオが救出から1カ月の13日、作業員の証言として報じた。「奇跡の生還」の陰で壮絶な人間模様があったことがうかがえる。

     証言したのはジョニ・バリオスさん(50)。33人は8月5日の事故発生から地下約700メートルの避難所で、2日置きに非常食のマグロの缶詰小さじ2杯分や水を取るなどしてしのいだとされる。

     バリオスさんによると、空腹のあまり「餓死するために、なぜ生きているのか」とこぼす人々が出てきた。仲間同士のけんかはなかったが、体の衰弱が進み誰もが坑道に身を横たえた。最後の数日間は「立ち上がることもできず、錯乱状態でうわ言を言い、恐怖のあまり叫ぶ人々もいた。必ず誰かが横に付いていた」という。

      【共同通信】