子どもと薬、ホメオパシー療法に期待
2006年06月16日06時53分 / 提供:PJオピニオン
次女が0歳のとき喘息で約2週間入院した。連日の点滴、生まれて間もない小さな体に大量の薬。苦しい症状を抑えるためとはいえ、今でも遣り切れない思いが残る。夜間の小児科救急に飛び込みそのまま入院となったのだが、看護師は「皆さん入院されてますよ」と素っ気無く答えた。平成15年保健福祉動向調査で発表されたアレルギー様症状の現状では、皮膚、呼吸器及び目鼻のいずれかのアレルギー様症状があった者は、0歳から4歳が37.3%、5歳から9歳は42.7%である。アレルギーの治療は処方された薬を継続して服用することが基本、子どもの小さな体に果たして影響はないのだろうかと不安を抱える。
佐賀県唐津市にある山崎クリニックは、JPHMA(日本ホメオパシー医学協会)の認定機関である提携クリニックとして平成14年9月に開業した。提携する病院は全国で4箇所ある。ここの小児科外来ではホメオパシー療法を採用している。ホメオパシーは「同種療法」を基本とした自然療法、症状を抑圧する現代医学とは正反対の考えに立つ。症状を敵とみなさず、症状を起こしている物質を希釈し、直径3ミリ弱の砂糖の玉に浸み込ませたレメディーを服用する。レメディーの作用で呼び起こされた自己治癒力が症状を出し切ることで病気を治すというものだ。その医師の話では、現代のアレルギーの殆どが薬による副作用であり、体に蓄積された薬の毒が引き金になっている。それらを含めて排出することが治療の基本だという。
先日、長女が蓄膿症を患い耳鼻科に通院したが、初回の検査と診断以降は繰り返し薬が処方されるだけであった。消炎酵素剤、アレルギー性疾患の治療薬、去痰剤、抗生物質、総合感冒薬の5種類を約3週間飲み続けたのだが回復の兆しが全くない。その上、毎日苦い薬を飲ませるその煩わしさとストレスで私も子も神経が疲弊してしまった。その結果は何だったのか。子どもの体内に副作用の可能性のある物質を蓄積させてしまった、それだけである。結局、耳鼻科には頼れず、現在はホメオパシー療法を試みている。服用している「レメディー」は小さな玉状で、それを舌の下に入れて放っておくだけでよい。他と比べ薬を飲ませることの時間的・精神的浪費が全くなくなった。
現代医学の医療機関は、即効性を期待する治療では頼らざるを得ない。働く母親にとって症状を薬で抑えて早く保育園へ復活させたい、それも現実である。ただ薬の服用が継続するとなると別の問題だ。現在子どもたちを悩ませているアレルギーの治療は、薬との長い付き合いが前提条件である。確実に体内に蓄積されていく得体の知れない物質。更なる悩みは、小児用の薬剤にはドライシロップ等の糖分が多く含まれていること、確実に飲ませるためにプリンやアイスクリームに混ぜたり、服用後にジュースを飲ませたり、甘味摂取が何倍にも増えてしまうことだ。
これらの不安や悩みを考えると、ホメオパシー治療に期待を寄せ、遠方からでもアトピーで真っ赤になった子どもを連れて通院する母親の気持ちがよくわかる。子どものアレルギーと薬との長い付き合い、これは次のまた次の世代の子どもたちへその影響が残っていくものでもある。服用させた薬が原因で子どもの体に危機が迫ることは何とか避けたい。今はただホメオパシー療法にすがりながらアレルギーと付き合う日々を送っている。【了】
■関連情報
平成15年保健福祉動向調査1
平成15年保健福祉動向調査2
JPHMA(日本ホメオパシー医学協会)
佐賀県唐津市にある山崎クリニックは、JPHMA(日本ホメオパシー医学協会)の認定機関である提携クリニックとして平成14年9月に開業した。提携する病院は全国で4箇所ある。ここの小児科外来ではホメオパシー療法を採用している。ホメオパシーは「同種療法」を基本とした自然療法、症状を抑圧する現代医学とは正反対の考えに立つ。症状を敵とみなさず、症状を起こしている物質を希釈し、直径3ミリ弱の砂糖の玉に浸み込ませたレメディーを服用する。レメディーの作用で呼び起こされた自己治癒力が症状を出し切ることで病気を治すというものだ。その医師の話では、現代のアレルギーの殆どが薬による副作用であり、体に蓄積された薬の毒が引き金になっている。それらを含めて排出することが治療の基本だという。
先日、長女が蓄膿症を患い耳鼻科に通院したが、初回の検査と診断以降は繰り返し薬が処方されるだけであった。消炎酵素剤、アレルギー性疾患の治療薬、去痰剤、抗生物質、総合感冒薬の5種類を約3週間飲み続けたのだが回復の兆しが全くない。その上、毎日苦い薬を飲ませるその煩わしさとストレスで私も子も神経が疲弊してしまった。その結果は何だったのか。子どもの体内に副作用の可能性のある物質を蓄積させてしまった、それだけである。結局、耳鼻科には頼れず、現在はホメオパシー療法を試みている。服用している「レメディー」は小さな玉状で、それを舌の下に入れて放っておくだけでよい。他と比べ薬を飲ませることの時間的・精神的浪費が全くなくなった。
現代医学の医療機関は、即効性を期待する治療では頼らざるを得ない。働く母親にとって症状を薬で抑えて早く保育園へ復活させたい、それも現実である。ただ薬の服用が継続するとなると別の問題だ。現在子どもたちを悩ませているアレルギーの治療は、薬との長い付き合いが前提条件である。確実に体内に蓄積されていく得体の知れない物質。更なる悩みは、小児用の薬剤にはドライシロップ等の糖分が多く含まれていること、確実に飲ませるためにプリンやアイスクリームに混ぜたり、服用後にジュースを飲ませたり、甘味摂取が何倍にも増えてしまうことだ。
これらの不安や悩みを考えると、ホメオパシー治療に期待を寄せ、遠方からでもアトピーで真っ赤になった子どもを連れて通院する母親の気持ちがよくわかる。子どものアレルギーと薬との長い付き合い、これは次のまた次の世代の子どもたちへその影響が残っていくものでもある。服用させた薬が原因で子どもの体に危機が迫ることは何とか避けたい。今はただホメオパシー療法にすがりながらアレルギーと付き合う日々を送っている。【了】
■関連情報
平成15年保健福祉動向調査1
平成15年保健福祉動向調査2
JPHMA(日本ホメオパシー医学協会)
パブリック・ジャーナリスト
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