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【日中・日露会談】柳腰外交、またも通用せず 「譲歩」の末、念願の会談はわずか22分 (2/3ページ)

2010.11.14 00:17
このニュースのトピックス外交
中国の胡錦濤国家主席(右)が通り過ぎると渋い表情を見せた菅直人首相(左)=13日午後、横浜市西区のパシフィコ横浜(代表撮影)中国の胡錦濤国家主席(右)が通り過ぎると渋い表情を見せた菅直人首相(左)=13日午後、横浜市西区のパシフィコ横浜(代表撮影)

 「日中の関係改善に向けて大きな一歩を踏み出した」

 首脳会談に同席した福山哲郎官房副長官は胸を張ったが、「配慮」はなお続いた。

 記者「尖閣に関し『日本の確固たる立場』を伝えたそうだが、具体的にどういう発言したのか」

 福山氏「外交上のやりとりなので詳細は控える。外交文書も30年ルールがある」

 首相は8日の衆院予算委員会で、胡主席との会談が実現すれば「尖閣諸島がわが国固有の領土であり、この地域に領土問題は存在しないと必ず申し上げる」と明言した。どんな「確固たる立場」を伝えたのか、説明責任があるはずだが、周辺は口をつぐむ。

 しかも中国外務省は最終的に正式な会談ではなく「交談」(懇談の意)と発表。首相の努力は水泡に帰した。

 ロシアのメドベージェフ大統領との会談も実現したが、これもやはり「配慮」と「譲歩」のたまものだった。

 最近になって前原誠司外相が「不法占拠」という言葉を口にしなくなった。「北方領土は日本固有の領土であり、ロシアの不法占拠が続いている」という政府の基本スタンスは変わっていないはずだが、首相も首脳会談でこの言葉を封印した。「日本固有の領土」とさえ言わなかった。

 だが、メドベージェフ大統領は「クリール諸島は将来もロシア領だ」と断言。仙谷由人官房長官が主導する「しなやかでしたたかな柳腰外交」はまたもや通用しなかった。

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中国の胡錦濤国家主席(右)が通り過ぎると渋い表情を見せた菅直人首相(左)=13日午後、横浜市西区のパシフィコ横浜(代表撮影)

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