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【日中・日露会談】柳腰外交、またも通用せず 「譲歩」の末、念願の会談はわずか22分 (1/3ページ)
このニュースのトピックス:外交
菅直人首相「心から歓迎します」
胡錦濤・中国国家主席「お招きいただきありがとうございます。今回の会議にあたって周到な準備をされました。成功できると信じています」
横浜市内の国際会議場で急遽(きゅうきょ)実現した日中首脳会談。両首脳はぎこちない表情で社交辞令を交わした。
9月7日に沖縄・尖閣諸島沖で中国漁船衝突事件が起きて以来、首相は国際会議に出席するたびに中国に振り回された。
ブリュッセルでのアジア欧州会議(ASEM)の際は廊下で約25分間の「懇談」。ハノイでの東南アジア諸国連合(ASEAN)首脳会議では、予定の会談をドタキャンされたあげく、控室で約10分間の「立ち話」…。
そして念願の正式会談は22分間。ブリュッセルの「廊下懇談」よりも短いが、首相には通訳を伴い「座って話す」ことが何より重要だった。
会談に漕ぎ着けるまで日本政府は中国側への「配慮」と「譲歩」を重ねてきた。
衝突事件で逮捕した中国人船長は勾留(こうりゅう)期限前に釈放。中国漁船の故意性を証明するビデオ映像が極力国民の目に触れないように努力した。映像がインターネット上に流出してもあえて「由々しき事件」として扱うことで中国側の理解を得ようとした。