[PR]
ニュース:事件 RSS feed
【現場発 ニュースを見に行く】横浜厳戒 APEC警備に全国の警察官集結 (2/5ページ)
このニュースのトピックス:現場発 ニュースを見に行く
少し離れた空き地には機動隊のバスや特殊車両など何十台もの警察車両がずらり。宇都宮、習志野、岡山、そして沖縄…と日本全国のナンバーがそろう。こうした様子をカメラに収めていると、警視庁の警察官から職務質問を受けた。
「何の写真を?」。記者証を示し取材と告げると、この警察官はやさしい口調で「この後も同じことを尋ねられるかもしれませんが、どうかご理解ください」。言葉通り、この後4人の警察官から職務質問を受けた。
足下に視線を移すと、マンホールにはすべて封印が。何度も張り直した後があり、毎日きっちりチェックしている様子がうかがえる。まさに蟻1匹通さない厳重警備だ。
ただ、あまりの厳戒ぶりに住民からはため息も漏れた。近くの高層マンションに住むという主婦(53)は「厳重な警備は仕方ないと思いますが、車だけは使う気になれず不便でした。会議場の近くに住んでいるので仕方ないのですが、頻繁にこんな大きな会議が開かれると…。できればたまにでお願いしたい」。
「初」「異例」づくし
2年前のサミット会場は北海道・洞爺湖が選ばれた。その大きな理由は警備のしやすさだ。周辺にはホテル以外に何もなく、要人を完全に遮断できる。郊外を会場にするこのリトリート(隠れ家)方式は今や世界の主流だが、今回は経済が主題の国際会議で経済界との交流が必要ということも踏まえ、利便性の高い横浜での開催が決まった。