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【現場発 ニュースを見に行く】横浜厳戒 APEC警備に全国の警察官集結 (1/5ページ)
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10〜14日の日程で開催されているAPEC(アジア太平洋経済協力)閣僚・首脳会議。期間中、横浜市内では大規模なデモ行進も行われたが、大きな混乱やトラブルもなく最終日を迎えた。「安全」を支えたのは日本全国から集まった警察官だ。会場の複合会議施設「パシフィコ横浜」があるみなとみらい(MM)地区には高層マンションや商業施設がひしめいており、極めて難度が高いとされる今回の警備。厳戒態勢が敷かれ、封鎖状態になったMM地区を歩いた。(楠秀司)
オールジャパン
会場の最寄り駅、横浜高速鉄道みなとみらい駅に到着すると、電車の窓越しに何人もの警察官の姿が目に飛び込んできた。ホームだけで10人はいるだろうか。最初に出会った警察官の制服には「長崎県警」の文字があった。
そこから長いエスカレーターを上り、商業施設「クイーンズスクエア横浜」を通り抜けてパシフィコ横浜に向かう。この間も北海道警と埼玉県警の女性警察官が並んで不審者に目を光らせている。クイーンズスクエア横浜の案内所の女性によると、普段の半分くらいの人出だという。食品販売店の女性店員も顔をしかめながら「いつもよりかなり少ないです。感覚的には半分くらい」とあきらめ顔。「会議に来た海外の方が帰る前に買ってくれれば…」と期待を寄せた。
クイーンズスクエア横浜から一歩外に出ると、視界に入る警察官の数はさらに増え、ヘリコプターの音と検問の笛の音が聞こえてくる。一方で行き交う人や車はかなり少なく、ほとんどがMM地区に住んでいると思われる人とメディア関係者という感じだ。近くのビル建築現場の警備員の男性は「通る人の9割が警察官」と笑う。