君といた未来のために
(第1回)(第2回)(第3回)(第4回)(第5回)
(第6回)(第7回)(第8回)(第9回)(最終回)
(最終回)
未来への扉を開く方法。それは、あのとき全ての人をあの映画館に集まり、
そして、この人生の繰り返しから逃れることを願うこと。それが必要だった。
しかし、篤志、薪、黛だけだと思われたが、そこには篤志の母もいた。
そう、彼女もあの場所にいる必要がある?ん?そう、彼女は脳に障害を帯び
ていて、一切の記憶がない。だから、この人生の繰り返しの中にいることを
知らないだろう。だから、この繰り返しから抜け出そうなんて思わない。
ここで、篤志は大きな壁にぶつかってしまった。
時間は刻一刻と迫り、4人が映画館に集合する。少ない可能性の中、
また、あの苦しみと共に、過去へ戻るのか?そう、思われた、そのとき、
篤志父が映画館に訪れたのである。それは、いなくなった篤志母のことが
心配になったからですね。
その時、母親から言葉が漏れる。
こうやって、篤志と篤志父と自分の3人でこの思い出の映画が見たかった。
死ぬ直前にそう思い、どうしても、このまま死ねないと思っていたのですね。
そう、彼女も人生をやり直したいと思っていたのでしょう。だが、その夢が
かなった。これで、もう...彼女も人生の繰り返しを続けることを辞めること
を願った。
時計は止まり、いや、2000年1月1日0時0分1秒をさす。未来への扉は
開かれたのだ。しかし、今度こそ、これで母親と別れることになるのですね。
篤志があゆみだした未来は未知のものだけど。だからこそ、生きている実感
も多い。黛は腑抜けの状態になってしまったようである。薪は篤志への気持
ちを伝えるが由佳のことを思っている篤志が好きな訳だから...今度こそ、
わらってあえるよね。
そして、人生の繰り返しの記憶は持たないまでも、彼らに人生を左右されて
いた人々。さやかお嬢様は自立したようですし、シゲやマスターは相変わらず
元気です。
そして、篤志と由佳は...お幸せに...
(第9回)
篤志父は篤志を刺そうとする...いえ。篤志父に篤志を刺せる訳がありません。
普段はいがみ合っていても、ちゃんと篤志のことを思っているのですもんね。
篤志父は贈賄容疑で捕まるが、証拠不充分で出てくることになる。
その篤志父を苦しめていた母親のこと。それは黛がしくんだことだったんですよね。
それは病院の医者と一緒になってウソをついていた。そう、篤志母は自分から心を
閉ざしているのではなく、自殺した時に脳に障害を抱いていたのですね。
つまり、彼女の記憶は戻ることがない。
それを篤志父に伝えて安心させるのですね。
うん、これから親子3人の人生が待っているのですね。ふふふ。よかった。
まあ、これで篤志母が元に戻れば、申し分ないのですが、それは過ぎた願いなの
かもしれませんね。
そう、この幸せな人生を続けていくためには、未来への扉を開かなければなりませ
ん。どうやら、「映画」と「流星」が重要なポイントになるようです。
篤志は「流星」を。薪は「映画」をしらべますね。
薪が映画を調べていると、いつも篤志達が戻っていた日が最後の上映日だという事
が分かります。そして、映画を再び見る。これ!と言った答えは見つけられません。
でも、篤志は一つの答えを導き出します。科学的根拠はないけど、12月31日に
3人で映画を見る。そして、この繰り返しから抜け出したいと心底願う。
答えは分かり黛にも交渉。もう少しごねるかと思ったら、案外あっさりと引き受けてくれ
た。うむ〜。なんだか、信用できないけど、可能性を信じるしかないのですね。
篤志は由佳に2000年1月1日1:00に天文台に待つように伝えますね。
そう、未来の扉が開けば、待ち合わせの場所に行けるはずです。そして、きっと、
彼女は来てくれると信じているのですね。どうやら、強引な彼がいるようだけど、
きっと。自分の方に来てくれると。
そして、12月31日が来ました。
篤志は母親に会いに病院に...あれ?また、抜け出している...
と、そのとき、あのときの記憶がよみがえりますね。見間違いだともっていたけど、
あの場所に篤志母もいたのですね。そう、それは黛も知っていた。
黛はこの現象を引き起こしたキーパーソンが篤志母だということに気がつき...
車で...ひいた?なわけないよね。もしかしたら、自分だけ未来の扉を開こうと
するのかな〜。
(第8回)
がけから落ちて意識不明になった篤志。
そのまま、12月31日を迎えます。
そして...夢とも現実ともはっきりしない映画館。そう、全てが始まった映画館
で、黛と薪を見つけるのですね。その場所にいあわせた3人。後に、人生を繰り
返す3人。そこで、当然、篤志は死を向かえる...
7度目の人生。え、6度目は?そう、これは後に明らかになるのですが、さっきの
夢とも現実とも思えない体験。それが6度目だったのですね。ほんの一瞬だけ、
やり直した人生。それが6度目。
さて、7度目の人生はまたまた帰ってくるのが遅かったようです。
おそらく、黛がかなりはやくもどって来て、次にもどったのは薪です。その薪は黛の
もとで働いていた。おそらく、黛が歴史を換えたのだろう。
じゃあ、篤志は?篤志も黛のもとで働いていました。そう、彼はまだもどって来てい
ません。
黛の策略にはまり、父親との溝を深め対立している篤志。
というか、父親があんなに悪っぽくなっているし、これまでにないほど、篤志を認め
ていませんね。あ、そういえば、最初の人生でもそうでしたね。うむ〜。
ん〜。篤志の考え方一つだっただけに、すこしつらいかな〜。
とにかく、父親を見返してやろうと、がんばる篤志。
しかし、彼は突然もどってきた。もどってきたら、今までの篤志とは違う。
繰り返しているとはいえ、だてに長い人生を送っていない。
しかし、父親の心は頑な。というか、黛に洗脳されているのですね。父親にとって、
一番つらい部分。篤志の母親の秘密。これを利用して、黛は絶対的な信頼を得て
いるのですね。しかも、篤志が黛の不正を暴こうとすると更にそれを利用して篤志父
をけしかける。
とうとう、篤志父は篤志を...刺してしまいますね。
映画館で見知らぬ3人が共有した時間。これがカギになりそうです。
(第7回)
5度目の人生。それは、今までの繰り返しと違う始まり。
それは、自分だけなのか?それとも、薪も黛も同じなのか?
篤志は、薪と黛に会いに行きますね。しかし、2人は、篤志のことを覚えていま
せん。もしかして...そう、2人達はもどってきていないのですね。
1度目の人生の2人。篤志の知らない2人の人生。どうやら、2人ともいい人生を
おくっていたとはいえないようです。
篤志も人生をやり直したいと思っていたのですが、2人に比べたたら幸せなほう
だったのかも...しかし、神様?は篤志に再びチャンスをくれました。うむ〜。
そう。篤志は自分の考え方や態度を少し変えるだけで、十分幸せな生活を
遅れたのですね。父親のことを理解し、由佳への気持ちを自覚する。
おそらく、篤志はしあわせな生活を送っていけるでしょう。
でも、薪と黛は...
とにかく、薪も黛ももどってきていないだけなのかもしれないと2人の様子を見る。
黛のことも気がかりだけど、薪が水商売をして男に貢いでいるのが、なんだか
気にかかってしかたない。そりゃあ〜そうだよね。同じ時間をながきにわたって
共にした2人なんですもんね。
とうとう、我慢できなくって、薪を連れ出そうとする篤志。
しかし、薪のヒモがそんなことを許すわけありません。アイスピックをもち篤志に
襲いかかる。が...薪が間一髪の所を救うのですね。ほっ。
へ?実刑4年ですか?うむ〜。篤志を助けただけなのに...しかも、刺したわけ
ではなくて、事故で男が自分の胸を刺しただけなのに...
説明がたんなかったんじゃない?>篤志!
まあ、それはさて置き、そのどさくさにもどってきた薪。う〜ん。
篤志と薪のズレってなんなんだろう?規則的な時間の流れから掘り出されてしま
ったのか?
何か?この繰り返しから抜ける方法があるはずだ。篤志はそれを見つけようとす
るのですね。それは、黛の自殺が関係しているのでは?と黛をマークする篤志。
しかし、なんの手がかりもないまま、時間ばかりがすぎて行く...
そんな時、なぜか?篤志母からの手紙を手にするのですね。
うむ〜。一度目の人生で篤志母が亡くなっていることは明白になっているのに...
いえ、篤志の知らない4度目の人生でも篤志母は篤志父と会っていた...
う〜ん。どうなってんだろうかな〜
とにかく、母のいる施設に向かう篤志。その途中で、母親を見つけるのですが、
がけから落ちてしまいますね。遠のく意識...さて。どうなるのか?
(第6回)
さて、篤志は黛とのゲームをはじめて、行方不明。
薪は篤志を探しますが、なかなか見つからないのですね。
ようやく、みつけた、そこには、もう昔の篤志の姿ではないようでした。
むう〜。すべては、黛が悪いのか?そう思い、薪は黛に襲い掛かる。
だが、篤志は黛をかばうのですね。ええ〜。そんな〜と思った、その時、警察が
やってきます。しかし、篤志はおかしくなっていませんでした。そう、すべては黛を
封印するための演技だったのですね。黛を警察に引き渡します。数々の証拠と共に。
これで、人の人生をもてあそぶ黛の行動を止めさせることができます。
篤志は自分も人の人生を変えること、変えてしまうことを止めるために、
これまでの人生で関わりを持っていた人との距離を開けようとします。
それに薪も同行するのですね。誰も知らない土地で、畑を耕し野菜を作る。
もちろん、1999年12月31日までだろうけど、もしかしたら、野菜達は未来を経験
するかもしれない。
(観測者が過去に戻るから、非観測者も過去に戻るんだけどね。記憶を持っていない
だけで)
とにかく、平穏な日々がつづく...
しかし、彼らは何もしていないのに、シゲが漁師に。むぅ。そうか〜。篤志とマブダチに
ならなかったのなら、彼は漁師になる予定だったのか?それとも、運命の糸が彼らを
引き合わせたのか?むぅ。
そして、由佳も訪れる。というか、好きだった人がいなくなったんだから、探すか...
こちらは、必然的変化なのかもしれません。
そして、それは薪の場合も同じなのですね。う〜ん。2人の人間が姿を消すことで、
他人の人生に干渉しない。そのはずが、やはりは干渉してしまうのですね。
では、もし死んだのなら...黛の獄中の自殺のニュース。
ラジオで正確な情報を得ていないので、最終的にどうなったのか?わかりませんでし
たが...
前回にも気になったのですが、12月31日に篤志父が1度目の人生の篤志のような
行動(体験)をしていたんですよね。それによって、何も変化がないかと思われたんだ
けど、篤志母?似ている人?に会いに行く篤志父。何かが変ろうとしているのか?
そして、今度は由佳が篤志の行動をなぞらえるように行動していく...
今度は彼女の運命も変るのか?
いよいよとなり、今度はまきを待つことを約束した篤志。
そして...
え。目覚めてみるといつもと違う。もしかしたら...
いや、時間は戻っていた、ただし1997年の2月。なぜか?戻る時間が変ってしまった。
もどった時間は、どうやら1度目の人生の1997年2月のようですが...
黛が亡くなったことによるエネルギーの減少なのか?
さて、5度目の人生の人生はどうなるのか?
(第5回)
運命の出会い再び。篤志と薪は、「M」こと黛と会うのです。
黛。彼は、2度目の人生をボロボロに送った。
しかし、3度目は、彼は彼の記憶を生かし、名誉と地位を得ている。
でも、それは、ある意味当然といえば当然といえる。彼をはばむものは何もない。
神をも超えたと信じる彼には、ある意味張り合いというものがない。
同じ条件におけるゲーム。それは、篤志と薪を相手にしなければできないのですね。
でも、篤志と薪はそんなゲームにのるわけがありません。
今の人生を精一杯に生きて、2000年を迎えたいのが彼らの願いです。
黛と別れた篤志は、今の人生を頑張ります。
まずは、由佳のこと。由佳は、カメラの才能のための留学を決定する時期が来ている。
1度目はちゃんと話せなかったし、2度目は別の彼女がいた。
3度目こそは、ちゃんと自分の気持ちを話しましたね。
そして、シゲのこと。シゲは、1度目も2度目も競馬をはずして、死ぬことになる。
でも、シゲは自殺をする気配なんてない。一安心かと思っていたら、シゲが突然、
姿を消すのですね。えええ〜。やべ〜。と篤志はシゲを探す。
実はシゲは施設の出身で、その施設のために大きな借金を抱えていました。
その利子の返済もできない状況で、競馬で何とかしようとしていたのですね。
それを聞いて、篤志は元銀行マンの篤志父に相談します。親友の危機ということで
篤志父も快く承諾してくれるのです。
そして、篤志父は、施設に融資していた銀行マンが悪いやつだということを見抜き、
みごとに解決。ほ。これでシゲも大丈夫。
ときはクリスマスを向かえ、あとは12月31日を迎えるのみ。
篤志は、このまま。この人生を続けていきたい。誰一人不幸にすることがなく、
みんな笑顔で迎える未来を。その未来を手につかみたい。
ただし、彼は心臓発作をおこしてしまうのですね。
もし、あのまま時が流れたら...自分は死んでしまうかもしれない。
そう思い、万全の態勢で望む篤志。
そして...1月1日を迎えるのですね。やった〜。
と。思ったら...むう〜。黛が時計を早めていたのですね。篤志の感違い。
そして、運命の時間がやってきます。ああ〜。また1995年に逆戻り。
4度目の人生の始まりです。流石に、篤志は考え込んでしまい。
とうとう、黛の誘いに乗ってしまうのですね。1999年12月31日までの
人生ゲームの始まり。
ひとつ気になるのが、12月31日に篤志父が1度目の人生の篤志のような
行動(体験)をしていること。まあ、単なる偶然かもしれませんが...
(第4回)
ついに、運命の出会い。人生を繰り返している篤志と薪はであいました。
ところが、薪は「M」ではないようです。彼女の彼もMによって呼び出され、
命を落してしまったのですね。
篤志は薪が勤めていた会社で彼女のスケッチを見つけます。そう。
そのスケッチから、人を殺したりするような人には見えません。
再び2人は再会し、全てをする者同士意気投合しました。それは、他の誰にも
話せない秘密を共有する2人だからこそ得られた連帯感。
しかし、本当の「M」こと黛はすべてを終わらせたわけではありません。
薪からは恋人を奪ったが、篤志からは何も奪えなかった。
そこで、今度は篤志の父親をわなにかけます。そう。篤志の父は
黛の策略にはまり警察に捕まることになります。
もちろん、篤志はそんなことが起きなかったことを知っています。
また、「M」が...そして、彼は黛にチラリと遭うのですね。
しかし、まだ思い出せません。長い間にチラリとあっただけの人だから
思い出せないのも無理はないでしょう。
そして、今度は薪に近寄る黛。彼はとうとう直接会い。
今の人生。いやこれからの人生も含めて全てが無駄になることを伝えますね。
そう。またリセットが起きる。そうなったら、今の人生は何なのか?
やり直せる?そりゃあ〜やり直したいこともあるけど、前進しないのですね。
薪は絶望感に浸り、死を選ぶ...
でも、そのことを察して篤志が助けにきますね。ほっ。
でも、黛の目的はそんなことではありませんでした。
黛の目的は篤志の彼女である由佳でしたね。由佳を病院に誘い出し、
強盗犯と鉢合わせに...しかし、そこも、篤志が気づき、
なんとか間に合いました。でも、相手は強盗犯。篤志は大怪我をしてしまうの
ですね。
けがも回復して、いよいよ黛のもとへ...
黛はそれを期待していた。そういえば、なぜ?何を企んでいるのか?
(第3回)
またまた戻ってきた。3度目の人生の始まりです。
今度は、あんなお金儲けを企むことはせず、平凡でもいいから幸せな生活を望む
のですね。そして、一番後悔した由佳のこと。そうですね〜。
彼女の気持ちを悟ることができず、別れてしまった。でも、今度は自分から切出し
ましたね。そして、シゲのことも、見守っていこうと決めたのでしょう。
でも、すでに経験したはずの人生とは違う。そう。1度目の人生と違う部分がでてく
るのですね。いきつけの店の向かいが地上げされたり、さやかの家が倒産して、
さやかが借金に追われたり...そして、キャミソールがはやったのは、2年も先
なのに、もう流行出している。
不思議に思った篤志は調べ始めるのですね。
そして、Mからの手紙をもらいます。そう、彼も人生を繰り返している。そして、
彼のほうは篤志の存在を知っている。まあ、M=黛なんだから、篤志の方も知って
いるといえば、知っているのですけどね。
とにかく、おちぶれてた?さやかお嬢様に、2度目の人生の償いを行おうと、
彼女を救おうとする篤志。とにかく、さかやの父を陥れた人物を探さねば...
(もちろん、Mこと黛なんですけどね)
調べていく中、「スタジオM」という会社が大きく関わっていることを知るのですね。
うん。確かに、あやしいし、キャミソールの仕掛け人のひとりですもんね。
でも、社長があやしいのではなく、その秘書・室井薪が人生を繰り返している人で
した。でも、彼女のところにもMからの手紙が届いていたのです。
そうとはしらない薪と篤志。
薪は大事な恋人がなくなり、それは篤志の策略だと思うのですね。
でも、それはすべて黛の仕業。彼は2人の人生を楽しんでいるのか?
今度は篤志の父親の方になにかを...
(第2回)
名誉、地位、お金、そして、女。全てを手に入れ、順風満帆のようだった。
しかし、彼にも引っかかることが...そう、それは父。父親に認められないまま。
説教を続けられ、誉められることがなかった。
そんな父から電話がかかる。ををを〜。なんや。認めてくれてるやん!
なんて、思ったのもつかのま、父親の上司が現れ、メインバンクになってくれるように
頼むのですね。そう、父親も頭を下げて頼むのです。
母親をほっておいて、仕事人間だった父親。そんな父親は、仕事のためなら
あれほどいばっていた息子に対して、土下座までしてしまう。もう、篤志には
耐え難いことでしたね。
しかし、そのことで、さやかに弱みを見せ、彼女との間が近づいてきたようです。
愛から始まった関係ではないのかもしれないけど、2人の関係は近づいています。
しかし、父親への憎しみは、さらに加速されることになります。
母親の死は事故死だと、ずっと伝えられていたのですが、実は自殺だった。
そう、篤志の頭の中には、父親がいなくて泣く母の姿が...もう、篤志は父親を
許せなくなってしましましたね。助言を聞く耳も持たなくなりました。
そんな中、篤志はビジュアル系バンドブームを先取りするのですね。
彼は音楽業界にも才能を見せることになります。しかし、彼が知る世の中の流れは、
1999年まで。しかも、篤志がブームの先取りをしている分、歴史も早まっている。
それを感じた篤志は、今が潮時だと判断したのですね。これ以上、何も出てこない
自分。だから、これ以上、何かを求められても困る。今の財産があれば、この先、
不自由なく生きていけるだろう。
でも、シゲはそんな篤志の弱気な態度が納得行かないのですね。
そう、シゲは更に攻撃的な戦略に出てしまいました。CDの買い占めや独断で契約。
篤志には何も出てきませんから、契約を破棄するしかありません。違約金。
彼はどんどん落ちていきました。
シゲとも手を切り、さやかともイライラから傷つけてしまいました。
もう、篤志には名にも残っていません。
1999年がおとづれようとしています。もう、篤志の知る歴史もなくなり、
未知の未来がやってきます。一発逆転。そんなことはできないかも...
しかし、シゲは一発逆転を夢見て、万馬券を購入するのですね。
そして、みごとにはずれ...シゲは結局亡くなってしまいました。
篤志は止めることができなかったのですね。彼の亡くなった日は変えることができた。
でも、彼の死自体を変えることができなかったのですね。
そして、12月31日。
疎遠になっていた、由佳は写真の才能が花開いたようです。
しかし...篤志は...最初の人生の時の由佳との約束を思い出し、流星群を見に行く。
そこで、偶然、由佳とで遭うのですね。そして...うん。ちょっと遠回りをしたけど...
そのころ、黛が何やら儀式をはじめる...そして、篤志にも突然の心臓停止。
ひえ〜。思わず、篤志はじゅ文を口づさむ...
と...はい。3度目の人生の始まりです。
(第1回)
堀上篤志(堂本剛)はショッピングセンターでバイトをしている大学生。
三流大学に入ったためか?就職もままならない様子。
最初の人生。いや普通の人なら、一度きりの人生を送っていた。
彼にはおさななじみの山岸由佳(遠藤久美子)がいるが、友達以上恋人未満とい
うこいに発展しにくい状況。
篤志自身としては、1999年の年を迎えようとしているのに、まったく明るい話題
がないんですね。エリートの父親の弘志(内藤剛志)にも、誉められたことがない。
そんなとき、子供のころに見たひとつの映画とであう。
そして、流星が降り注ぎ...
篤志は突然心臓が止まってしまうのですね。と、思った瞬間!
時間が戻り始める...そう、もしかしたらここで命を絶つはずだった運命から、
開放されるのである。
突然やり直すことになった人生。そう、彼には人生をやり直すチャンスが与えられた。
しかも、すべての記憶と共に...まずは、一番の親友だったシゲこと夏目茂治(青
木伸輔)との再会ですね。そう、シゲは借金を苦に自殺していた。親友だった篤志が
気づいてやれなかったんですもんね。それが、今、そう、今、生きている。
更には、競馬などで一もうけ。そりゃあ〜あたり馬券がわかっているんですもんね。
そして、失敗したはずの受験もみごとに成功!
でも、父親はやっぱり祝ってもくれない。これには、怒りを隠せない篤志ですね。
家を出た篤志は、会社を起こし、株などにも手を出し始めるのですね。そばには
シゲがついていてくれて、2人でのし上がっていく...次第に、幼なじみの
由佳との距離が広がっていくのですね。
そこに現れた西野さやか(小嶺麗奈)。彼女はお嬢様であり、篤志を相手にもしない。
彼にかけているものを補うためにがんばる篤志。う〜ん。なんだか、彼女のような
女性を振り向かせることが目的のようですね。
そこで、世界で人気になった「たまごっち」を先に販売するのですね〜。
って、こういうことをやっちゃったら、ある程度未来は変っていくと思うのですが...
とにかく、篤志は上りつめ、とうとうさやかを手に入れた。
そう、手に入れただけなのだ。愛とかそういった物も存在しない。
手に入らないものだからこそ手に入れた。
さて、これからの篤志はどうなるのか?これから先、シゲの死は回避するのか?
そして、あの1998年12月31日から1999年1月1日に起きた出来事はどうなる
のか?未来が変らないなら、また、心臓が止まるのか?
幼稚園に勤める・室井薪(仲間由紀恵)。そして、浮浪者?黛祐介(佐野史郎)も
どうやら未来を知る人のようです。これから、篤志がこの人達とどう関わっていく
のか?気になりますね。