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【海外事件簿】アルコールはヘロインやコカインよりも危険 英研究チームが報告 (2/2ページ)

2010.11.6 18:00
このニュースのトピックス海外事件簿

 酒にまつわる事件の代償は甚大なものがある。ブルガリアでは先月、殺人罪に問われたオーストラリア人男性の裁判が行われたが、この男性は禁固20年の刑を受けなければならない状況に追い込まれている。

 事件は07年12月に発生。男性は酒を飲んでいたが、路上で泥酔状態だった数人のサッカーファンと大けんかになり、20歳の若者を刺し殺してしまった。現場の状況は混とんとしており、男性は「自己防衛のためだった」と訴えたが、結局、殺人罪で立件された。

 男性の家族は多額の弁護費用をかけて、検察側と法廷で争っているが、「自己防衛」を立証するのは難しい状況にある。

 外国での一夜の飲酒の末のけんかが、自身の人生を暗転させ、家族の生活までも巻き込む事態に陥っている。

 アルコール害に遭うのは有名人も例外ではない。美しく凛(りん)とした強さを持つ女性役が多い韓流スター、キム・ジスさんは先月、行きつけの美容院でシャンパンを飲み、帰宅途中、交差点でタクシーに追突してしまった。しかし、ジスさんは「10年前にも似たような事故にあっていたため、瞬間的にあわてて怖くなった」として現場から立ち去った。

 その後、自ら名乗り出て、結局、あて逃げ容疑で書類送検されたが、韓国内でのジスさんのイメージは一気に悪くなってしまった。

 「アルコールは最も危険」との調査結果を出した英国研究者チームは、ヘロインなどの違法薬物よりもアルコール害の方が「深刻だ」と指摘した。人体への健康被害は違法薬物のほうが高い数値だったが、犯罪を含む他人への被害や家族との衝突、医療制度などに及ぼす影響などの項目はポイントが高く、100を最高とした危険度はアルコールが72と分析。対して、ヘロインは55、コカインは27、たばこ26、大麻は20で、アルコールが他の物質よりも突出していた。

 このため、研究チームは、現行の薬物対策は実際の有害性を反映しておらず、「アルコール害にしぼった対策や健康促進策が必要だ」と指摘した。

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