北京(CNN) 中国の現代芸術家、艾未未(アイ・ウェイウェイ)氏は6日、自身のスタジオの「解体パーティー」を企画した罪で中国当局により自宅軟禁に置かれていることを明らかにした。
上海にある艾氏のスタジオが7日に政府の命令で取り壊される予定だったことから、艾氏は同日に友人らと解体作業を眺めつつサワガニを食べ、演奏会を楽しむパーティーを企画していた。パーティーには800人近くが出席する予定だったという。
艾氏は、「つい最近当局から、上海に建てた新しいスタジオを取り壊すと言われた。理由は私の活動だと当局から聞かされた」と語る。同氏は芸術家としての活動をしているだけだと主張する。
当局は艾氏を7日まで自宅軟禁する意向だ。
艾氏は中国を代表する芸術家で、欧米でも数多くの展覧会を開催している。最近では、英国テート・モダンに展示されたインスタレーション作品でも注目を集めた。
2008年北京五輪の主会場となった「鳥の巣」の設計、建築にも携わったが、その後同建築物が政府のプロパガンダに使用されたとして、五輪ボイコットを呼びかけた。
自宅軟禁下におかれていた中国の現代芸術家艾未未(アイ・ウェイウェイ)氏は、CNNの取材に対し、英キャメロン首相が北京大学で行った演説の内容は十分とは言い難く、あまりに柔和だと懸念を表明した。「西洋諸国の首脳は商談を主目的として訪中しており、これは非常に残念なことだ。メード・イン・チャイナは国民の多大な犠牲のうえに成り立っている」と述べた。