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都会紀行番外編
| 超・低予算で石釜を作る!1 |
持つべきものは友達だ。タイル屋の友人の協力を得て実現したお話。
さて、前々から石釜を本格的に作りたかったのだが、
石釜の作り方のどのサイトを見てもかなり高額な予算をかけている。
耐熱レンガは高価で、一個170〜250円円前後、レンガとは見た目とは
うらはらに個数が必要になる。通常は最低60個は必要。
石釜キットなるものが販売されているが、価格は47250円で送料も6000円だ。
値段の割りにはいまいち・・・ |
所詮は金持ちの道楽のようにも思えるのだが、どうせ作るのなら
ただ石釜でピザが焼けてパンが焼けるだけじゃなく、
ガス代を半額に節約する
くらいの意気込みで、勝手の効く石釜をこさえてみようと思った。
道楽なんかではない、
我が家の台所
となってもらわにゃ困る。
都会紀行ネタではないのだが、ケチはどこまで本物を作れるのか?
そんなわけで私が実戦トライしてみました!
専門家の方からは突っ込まれるかもしれませんが所詮は超絶アホコンテンツ、
都会紀行ネタですのでご勘弁を、あくまでも俗世間でいうイッパンピーポー
相手の製作風景ざんす。
| ■まずはブロックだ。やはり軽量より重量ブロックの方がいいだろう。ホームセンターで一個85円だ。低予算で石釜を作る場合、土台部分はブロックで十分だと思う。今回の石釜は土台部分に「釜戸」と「燻製室」を作る予定だ、石釜のように高温な熱を蓄積するのではなく、「焚き火」程度の火を扱うのであればブロックを二重にすれば問題は無いだろう。 |
| ■地面を極限まで硬くして水平機で均等に敷いた土台のブロックに鉄芯を通す(一本38円)。思い切り深くまで挿し込む、差し込んだ穴にはセメントを流し込む。ここは熱に対する処置ではなく、安定した強度のある土台にするために外側は普通の(一番安いセメント)を流し込む。 ブロックには貫通型と非貫通型があるが、ここは貫通型でないと鉄芯が通らない。 |
| ■ブロックの二段目に時計ストーブの「鍋止め」の一番大きい外枠を挿むようにセットする。この鍋止めは優れ物で大きさが違う4枚の輪で出来ていて、どんな大きさの鍋でもはまるようになっている。バラすとジャグリングや手品まで出来ちゃう優れものだ。 最近は中古がヤフーオークションなどにも出ている、今回のは昔使っていた時計ストーブのデッドストック、いつか使えると思っていましたのでラッキーです。 |
| ■三段目には鉄の平棒を二本セットします。一本23円!ここは燻製室になりますので燻製を吊るすためのものです。二本あるので網を敷くこともできます。鉄の丸棒が使い勝手がいいですが、ブロックの隙間を均等にするためには平たい方が無難。 どうしても歪みが出てきますのでセメントは厚めに敷き、小石などを挟んでブロックを水平機で計り慎重に重ねましょう。 |
| ■四段目にさしかかりました。通常は耐熱レンガを敷き、その上に耐熱モルタルなどをを塗るのですが、耐熱レンガは高価なので鉄板を敷きました。 この鉄板、武庫之荘駅前にあったくっきんぐという鉄板焼き屋さんの解体作業の時に業者に頼んで預かっていた物です。新しいお店では鉄板焼きはしないということなので残念なことに、結局自分が大切に保管していたという代物です。(二回ほど使用) でも、また現役で役に立つなら幸せな鉄板というものよ♪ |
| ■さて、いよいよ高価な耐熱レンガで釜の燃焼室を作っていきます。しつこいようですが、ここが石釜を安く作るためのコツです。 通常は50個〜100個を必要としますが、「だったら普通にオーブン使うわい!」という私は最小限の高価な耐熱レンガしか使いません。 ■くっきんぐ鉄板を手前に15cmほど手前に敷き、穴を作ります。この隙間は燃焼室では炊いた薪の灰を下に落とすために、下の釜戸と燻製室では煙が煙突へと抜ける通路になります。 まさに一石二鳥! 釜戸は灰を下に落とすタイプと手前に寄せて掬い取るタイプがあります。 |
| ■高価な耐熱レンガを12個も使ってしまったところで天井を作ります。平たい鉄棒を敷きます。強度が弱いと重さと熱によって潰れてしまい、それはそれは悲惨な事態になりますので熱に強い頑丈なのにしましょう。 ホームセンターで一本56円のを3本に寸断♪ |
| ■高価な耐熱レンガを9個も敷いて天井を作ります。 角の部分が空いてしまいますが、通常はここに三角形に切った高価な耐熱レンガを挟んでいきます。 |
| ■高価な耐熱レンガの隙間部分に廃材や小石を根気よく埋めていきます。何が何でも金をかけたくないという意気込みが良く現れています。 |
| ■角の部分を耐熱モルタルで埋めていきます、同時に全体もモルタルでコーティングしていきます。高価な耐熱レンガの上(天井部分)にはあまり厚く塗らない方が良いでしょう。 |
| ■天井部分がほぼ完成しました。高価な耐熱レンガが隠れてしまいますがそれは気にしない♪なぜならこれだけではないからです。 |
| ■手前に飛び出た鉄板部分に作業台を置きました。この石は庭石用の、当然安物の御影石です。 御影石は熱に弱く、燃焼室などに使うと破裂して木っ端微塵になりますので危険です。 あくまでも作業台くらいにちょこっと使いましょう、見た目は綺麗なのでいいと思います。 |
| ■飾りレンガを着けました。高価な耐熱レンガは使用せず普通のレンガで十分ですね、飾りですから。 |
| ■さて、このままでも石釜としていけるのですが、 「やはり石釜はアーチ型だ!」 なんて思うすっとこどっこいな人が多いはずです。そこでホームセンターでこんなん見つけました。一個650円で、庭石用の人工石です。耐熱温度400度前後ですので一応クリアーできますし、この質感。 もし、割れたとしても円形なので脱落しません。 こりゃ使わぬ手は無い♪ |
| ■早速乗せてみました。 ピッタリです!! |
| ■おおお〜!! ええ感じです! これで高価な耐熱レンガ40個分は得しました♪ナイス!既製品! |
| ■隙間に耐熱セメントをたっぷり詰め込み、隙間を全て塞ぎます。 これでほぼ完成に近くなってきました。 |
| ■最後の仕上げです、後ろの煙突部分です。ここは高価な耐熱レンガを4つ半並べてその穴に煙突を差し込みます。 小石を隙間に入れていきます。完全に動かなくなるまで強くぎっしりと差込みます。 |
| ■耐熱モルタルで埋めた所。この部分は煙突が風の力で揺れて最もモルタルが割れたりする場所なので頑丈にします。煙突内には同じ口径の「缶のフタ」を入れ、針金で開け閉めできるようにして燃焼室の温度を保つようにします。 |
■雨よけを作り煙突を着けて完成!高熱の時に雨が降ってくると「エイリアン3」の冷やされたエイリアンみたいになります((((;゚Д゚)))ガクガクブルブル ◇「エイリアン3」溶けた鉛から出てきたとこに水を浴びたシーン、このあと膨張してバラバラにすっ飛びます。 近所の人達が、 「お兄ちゃんすごいの作ったダニね〜」 |
| ■下部のかまど部分に釜をセットしました。 大沢親分の米を炊く予定♪ 串に挿した魚なども円形の支えに置くだけで炭火で遠火の強火で焼くことができる!ちゃんと七輪も下のセットできるようになっています。 |
【燻製について】
燻製では上下とも蓋をします(木で良い)煙は跳ね返るという特性があるので
煙突出口から排出されるまで一度焼き釜に登った煙が再び燻製室に戻ること
で循環します。
さて、今回石釜はレシートを計算すると雨よけ込みで1万5000円弱で作ることが
できました、高価な耐熱レンガはやはり要所ではきちっと使わなければなりません
が何も見た目のために全て使わなくても燃焼室はちゃんと作れるわけです。
見た目も去ることながら性能面でもいろいろ工夫したつもりです。
この後火入れをしてモルタルを固めたら真の完成となるのですが、それは次回に♪
つづく
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