ソフィア先生の逆転裁判2
〜ユダヤの嘘を暴いてドイツの無罪を勝ち取れ〜
Subject17:番外編 ドイツは欧州最大のオタク王国?
「フォン(von)というのは貴族に与えられる称号ですが、名前にフォン(von)がついているからといっても貴族とは限らないそうです。
フォン(von)には、単に「どこそこ村の出身である」などの出自を表す「フォン」の場合もあるからです。
ヴォルフ・フォン・シュナイダーさん のフォンはまさにそれでして、彼は「プロイセンの騎士」云々というセリフが好きですが、実は貴族でもなんでもなかったりします。
なんとなくカッコいいから言っているだけなのです。
なぜかフォンが”F”で表されてますが、これはただの誤植です。
いまさら元に戻すのもなんだから放置しておきます。
またドイツはイギリスと違って、貴族の称号が簡単に継げるシステムのため、貴族インフレが起こってしまい、そもそも貴族が珍しくない状況にあります。
あと、アメリカ人は何かあるたびに『糞(SHIT)!』と悪態をつくようなイメージがありますが、それはハリウッド映画の中の話で、実際にそれをやっているのはドイツ人だそうです」
参考資料: ドイツ人のまっかなホント
著シュテファン・ツァイデニッツ(=ドイツ人)/ベンヤミン・バーコウ(=ドイツ人) 迫光訳
P,22より
ドイツにはもはや階級制度は存在しない。かつては階級差が明確であったが、第二次大戦後は平等化が進んだ。今日では、ほとんど全員が同じ階層、英国式分類に従えば、おおよそ「中の中の下の上」に当たる階層に属する。
ドイツにも、少数ではあるが、きぞくの末裔は存在する。彼らは大きな力を持っているが、イギリスの貴族同様、庶民とのつきあいを避け、ドイツ人らしからぬ慎み深さで自分たちの富や土地や影響力を隠している。その多くは、子女をイギリスの全寮制の学校に送りさえする。
名前に「フォン(von)が付くからといって、貴族とは限らない。「植生貴族」といって、単に「どこそこ村の出身である」などの出自を表す「フォン」の場合もあるからだ。ドイツ貴族の称号は、イギリスの称号と似て非なるものだ。イギリスの伝統では長男だけが称号を受け継ぐが、ドイツでは両親の称号をすべての子が受け継ぐ。ドイツはかつて約三〇〇の独立国家から成っていたが、それぞれに上流階級が存在した。貴族の名はもともとだぶつきぎみだったのだ。さらに、一般人との結婚によって、階級の壁を越えて名前が広まった。貴族と結婚した平民は離婚後も称号を維持することができ、しかも本人のみならず、将来の伴侶や子どもたちにまで称号を継承させることが認められていたから、なおさらである。この繰り返しで貴族の名前は増殖していった。ドイツに称号を持つ人の数が驚くほど多いのは、このためである。このような(少なくとも、名前における)貴族のインフレが生じ、しまいには称号がありふれたものになって無意味と化すが、これこそ、国家の巧妙な計画のうちなのである
P,57より
ドイツ人は悪態をつくのが心底好きだ。ドイツ語は、強烈な罵詈雑言に不自由しない。何かうまくいかないことがあると、ドイツ人は身体機能を写実する語を口にする。「くそ!(シャイセ)は、あまりに多くの人があまりに頻繁に使うので、それが悪態であることさえ知らないドイツ人が大勢いるほどだ。」
P,29より
ドイツ人はペットをかわいがる。飼うなら、シェパードか、とてつもなく小さなプードルのどちらかである。プードルには小さなニットのジャケットを着せ、頭にリボンをつけて着飾らせる。シェパードの特徴は従順で、ちゅうじつなこと、プードルの特徴は、高価なチョコレートを食べ、ところかまわず糞(プー)をすることだ。ドイツ人に飼い犬の悪口を言おうもんあら、たとえごく穏やかな批判でも、殺されかねない。犬たちはみな、美しい。世界中が犬たちの寝床なのである。犬を飼わないドイツ人は、一風変わっている(変人とさえいえるかもしれない)。猫を飼うドイツ人は、間違いなくコミュニストであり、通りで惨殺死体となって発見されても不思議ではない。もしも隣人がセキセイインコかハムスターを飼い始めたら、自尊心のあるドイツ人は引っ越しを考え、同じ町内ではなく違う町に移るだろう。
P,41
たいていのドイツ人は、余暇をもてあます。何をすればいいか解らないし、何か始めたにしても、やり方がいいのか悪いのか、誰も指導してくれないからだ。苦手な余暇をやりすごすために、ドイツ人は一番得意なことに走る。すなわち、余暇も仕事にしてしまうのである。ドイツ人がくつろいでいるところを傍で見ていると、くたびれる。その疲労から回復するのに、丸一日休まぬばならないほどだ。
P,55
ドイツのテレビ番組は、実に嘆かわしい代物だ。アメリカでヨーロッパの他の国から輸入したドラマがたくさん放映されているが、これが、無神経極まりない大根役者の吹き替えによる、とんでもない代物なのだ。大好きなドラマの登場人物たちが、イメージぶち壊しの声で唸ったりキーキーがなりたてたりするのを聞けば、ひどいショックを受けること間違いなしである。
P,59
中指を立てるのは、イギリスの逆向けVサインと同じく、侮辱の意味である。指を三本立てて「W」の形を作るジェスチャーは、ネオ・ナチのメンバーが好むもので、厳しく禁じられている。ナチ式敬礼やカギ十字などのナチのシンボルはすべて禁じられており、第二次大戦中のドイツ空軍の戦闘機メッサーシュミットのプラモデルにさえ、カギ十字を描いてはいけないことになっている。最もよく目にするのは、人差指を立てる仕草だ。すべてのドイツ人の中には大学講師が潜んでいて、機会さえあれば表に出て講釈を垂れようとうずうずしているのである。
「というわけで、ドイツ人の共産主義者を見分ける簡単な方法がわかりましたね。
猫を飼っているドイツ人は共産主義者です。
ドイツではナチズム賛美は犯罪ですが、実は朝日新聞のように共産主義を賛美することも犯罪だったりします。
もちろん反日左翼は後者の方を隠蔽しています。
そして残念ながら、東西ドイツが併合してドイツ人の共産主義者も一般人に紛れ込み、いまだに共産主義の幻想に取り付かれたドイツ人も少数ですが残っています。
たとえばこのようなアカの手先のおフ○ラ豚とか」
参考資料: asahi.com2003/8/16より
北朝鮮にアルミ管の輸出図った3人起訴 ドイツ検察当局
AFP通信によると、ドイツ週刊誌シュピーゲル最新号(18日発売)は、ドイツ・シュツットガルトの検察当局が、ウラン濃縮に使われるアルミニウム管を無許可で北朝鮮に輸出しようとしたとしてドイツ人3人を起訴したと報じた。
同誌によると、ドイツ当局は今年4月、アルミニウム管22トンを積み北朝鮮の「ナム・チョン・ガン社」にあてて発送された貨物を押収。兵器の管理と輸出に関する法令に違反した容疑でドイツの企業経営者1人を逮捕。さらに2人のドイツ人ビジネスマンが関与していたという。
(08/16 22:56)
「まぁ、猫を飼っているドイツ人が共産主義者というのは、ドイツ流のジョークでしょうけど。
それにしても、『ドラマの吹き替えの声優がイメージと違うとショックを受ける』とは、さすがは欧州最大のオタク王国ドイツですね」
参考資料:
ワールド・ニューズ・メール - The World News Mail@2002.5.17
No.271より
○ドイツを席巻する日本アニメ(ドイツ)--------------------------------
最近、ドイツにいながら日本に住んでいるような感覚に陥ることがある。妻が日本人で、周りに日本人がけっこういることだけが理由ではない。日本のアニメがドイツのアニメ業界を席巻しているからだ。子どもたちに最大の人気を誇る民放テレビ局RTL2は、子どもたちが学校から帰ってくる時間帯に日本のアニメを立て続けに放送している。ドラゴンボール、ポケットモンスター、ランマ1/2、クレヨンしんちゃんなどなど。他局でも、日本のアニメやバラエティー番組を時々見かける。アニメのキャラクターグッズも、子どもたちの間で人気だ。リュックサックの絵柄の人気は男の子がポケモン、女の子がセーラームーンだ。ドイツの子どもたちに聞いてみると、きめ細かな描写は欧米のアニメにはない、という。キャラクターには特別の愛きょうを感じるようだ。愛きょうといえば、猫のキャラクターがかわいいサンリオのキティーちゃんも子どもたちの間で静かなブームになっている。ベルリンのある日系食料雑貨店では、キティーちゃん関連商品の占める割合が現在、半分以上となっている。店主もこの人気ぶりには驚いている。今後、食料品の扱いをやめて、人気キャラクターグッズの専門店にするかどうか検討中だそうだ。やがて、ドイツで日本アニメ専門テレビ局が登場しても何ら不思議ではない。
(T)
▼いまや世界で通用する日本製品はゲーム機とアニメと言われています。欧米ではテレビでの「暴力シーン」の規制があり、「月に代わってお仕置きよ」のセーラームーンがフランスで批判されたことがありました。セーラー服を着た女の子が「悪」と戦う姿のどこが暴力シーンなのか、まったく解せません。日本で40代半ば以上はアメリカのアニメで育った世代ですが、例えば、ネズミが猫を投げたり、叩いたり、潰したり、燃やしたり、また、鳥がコヨーテを同じようにこてんぱんにやっつける“痛快な”アニメでした。これらはいまや放送規制されているのかどうか、知りたいところです。ただし、今のアニメには確かに目に余る暴力シーンがあるのは認めざるを得ませんが。(S)
参考資料: メールマガジン[メルマ] 2003年4月19日 第115号 より
4月11日(金) < コスプレ >
アニメ関連のイヴェントがあったので出掛けた。スペイン、フランス、ドイツなど欧州各国で日本のアニメがブームになっている。アニメとコミックの違いさえ知らない僕がに会場に出掛けた。会場にはドイツ人の子供がたくさん来ていた。いきなりセーラー服にルーズソックスのドイツ人少女を目撃。ショックを受ける。脚が長いだけでなく、細くて、まっすぐな子だったから、アニメの主人公みたいだった。その他、浴衣姿とか、いろいろなコスチュームで会場にやって来ている。日本人のおじさんというだけで既に周りから浮くだろうに、僕は会社帰りに立ち寄ったものだから、背広姿にネクタイで会場の調和を乱していた。
会場で軽食を食べていると、近くに座っていたドイツ少女たちが僕に聞かせたいのか、アニメのテーマソングをこれ見よがしに日本語で歌っていた。きっとこの世代は日本に興味があるのだろう。もしも僕が日本政府に勤務していたら、アニメの力をもっと利用して、日本を世界中に知らしめ、売り込むことを考えるだろう。マクドナルドやコカコーラのマーケティングでも分かるように、子供の頃から商品に親しんでもらうことは重要なのだ。子供の頃に「刷り込み」が行なわれておけば、その人はずっと親日的になる可能性がある。
年長者はマンガやアニメ、コミックというとあまり良いイメージを持たないかもしれない。昔はよくマンガやアニメの是非がディスカッションされていたが、今ではもはやそういうこともないのだろうか。しかし、大事なことは是非を問題にするよりも、とりあえず利用できるものは何でも使った方が良いということだ。ハム太郎、セーラームーン、クレヨンしんちゃん、etc. ドイツでの人気は結構すごいらしい。
(中略)
Kleider machen Leute. というドイツの諺がある。
これは直訳すると、衣装が人々を作りだすという意味だ。ユニフォームを着ると、だんだんとその職業らしくなって来る。 「馬子にも衣装」というわけだ。次回こういうアニメのメッセに行く時は着物に羽織、雪駄を履いて行こう。僕が和服を着ると、呉服屋の若旦那風になってしまうのが難点だけれども。
「第二次世界大戦前の世界では、ハリウッドに対抗できた映画産業はナチスドイツの宣伝映画だけでした。
なぜナチスが映画にこだわっていたかと言うと、身近な娯楽作品に政治的なイデオロギーを盛り込むと凄まじい効果を生むからです。
現に「シンドラーのリスト」のようなインチキプロパガンダ映画を、ノンフィクションの実話を元にしている名作だと騙されている人間は無数にいます。
暗示の心理技術は、その使用法を知る人の手におちいると恐ろしい武器になるのです。
戦前はハリウッドに対抗できたナチスの宣伝映画ですが、戦後のドイツはナチスの全てを否定してしまい、ドイツ映画にかつての力はありません。
香港映画もジャッキー・チェンのような有名スターが次々とハリウッド進出をしているため、現在のハリウッド映画に対抗できるのは日本のアニメだけなのが現状です。
よく日本人で、日本のアニメのことをジャパニメーションと呼ぶ人がいますが、そんな名称を使っているのは日本人だけです。
なぜならば、世界では「アニメ=日本アニメ」であり、わざわざ日本と外国を分けて「ジャパニメーション」などという名称を使う必要すらないからです。
アメリカではアニメは子供が見るものとされてますが、ヨーロッパではそうでもないようですね。
もちろんアメリカでもコアなファンはいますが。
そしてヨーロッパの中でも、他の国に比べてオタク度が異常に高いのがドイツです。
かつて日本のアニメが好きなヨーロッパの国といえば、フランス・イタリアが筆頭でしたが、すでにそれは過去の話となってしまいました。
ため息をつく瞬間に世界地図は変わっていくのです」
参考資料: 日本ではあまり知られていないドイツの姿
フランクフルトのコミックショップのマンガ・アニメ・コーナー (ようするにドイツ版アニメイトである)
ドイツの大きい書店のマンガ・コーナーその1 (2002年8〜9月間に最も売れた単行本は『らんま1/2』である)
ドイツの大きい書店のマンガ・コーナーその2
(ドイツではドラゴンボールとセーラームーンが大ヒットしたが、あまりの人気のために後継作品がなくてアニメ会社は頭を悩ませている)
ドイツの街に張られた「CHIHIRO(千と千尋の神隠し)」のポスター
「ドイツでは1970年代から「名作シリーズ」が繰り返し放送されており、ドイツ人に好きなアニメを聞いてみると、多くの人が「アルプスの少女ハイジ」と答えるそうです。
ハイジのテーマソングは完璧にドイツ語に翻訳されており、ドイツ人の姉妹に歌われて、チャートインしたこともあります。
誰ですか?
「日本はアニソンがチャートインするオタクの国」なんて偏見を持っているのは?
もっと国際的な広い視野を持ちましょう。
アニソンがチャートインするのは日本だけではないのですから。
ドイツのアニメ事情で、いまいち理解できないのがグリム童話のアニメです。
グリム童話はドイツの童話なのですが、なぜドイツ人が日本製グリム童話に夢中になれるのでしょうか?
日本人が作ったグリム童話など、本家のドイツ人から見れば突っ込みどころ満載のような気がするのですが、調べたところ、どうやらドイツ人は「名作シリーズ」のアニメが日本製とは知らなかったそうです。
これはなぜかというと、アメリカ経由で入ってきているからですね。
エンディングのスタッフロールを見ると、版権の理由からアメリカの会社の名前ばかりが載っているため、もともとは日本製であることに気づきにくいのです。
ドイツで日本のアニメや漫画を翻訳している会社の人たちの夢は、いつかドイツ人のドイツ人によるドイツ製アニメやドイツ製漫画を日本に輸出することですが、現実は厳しく、なかなかうまくいっていないのが現状です。
また日本漫画のランキングを見るとドイツ人の好みがわかります。
ようするに、日本人が面白いと思う漫画はドイツ人も面白いと思うということですね」
参考資料: 2002年8月の売り上げベスト15(EMA作成資料)
『フランクフルト便り 08/09/2002, rev. 29/09/2002,
add.21/06/2003』より
| 8月順位 | 7月順位 | タイトル | 作者 | 出版社 |
| 1. | (3) | らんま1/2 | 高橋留美子 | EMA |
| 2. | New | 天使禁猟区 | 由貴香織里 | カールセン |
| 3. | (14) | ラブひな | 赤松健 | EMA |
| 4. | New | DNエンジェル | 杉崎ゆきる | カールセン |
| 5. | (5) | ドラゴンボールZ | 鳥山明 | カールセン |
| 6. | (9) | 剣心 | 和月伸宏 | EMA |
| 7. | New | One Piece | 小田栄一郎 | カールセン |
| 8. | (7) | カードキャプターさくら | CLAMP | EMA |
| 9. | (10) | ああっ女神さまっ | 藤島康介 | EMA |
| 10. | (8) | ロードス島戦記 ディードリット | 水野良 | カールセン |
| 11. | New | FAKE | 真東砂波 | カールセン |
| 12. | New | ベルセルク | 三浦建太郎 | プラネット・マンガ |
| 13. | New | 犬夜叉 | 高橋留美子 | EMA |
| 14. | New | 名探偵コナン | 青山剛昌 | EMA |
| 15. | (12) | Clover | CLAMP | カールセン |
「通常、海外版コミックは左右対称に印刷して左から読むのですが、ドイツ版のコミックは日本と同じ右から読むように作られています。
そのため、ドイツでは「るろうに剣心」などで刀の持ち方が左右逆という現象が起きません。
完璧主義のドイツ人は、原作と左右逆のマンガには我慢ができないのです。
漫画家志望の若者は、一生懸命日本の漫画技術を自分のものにしようとしているのですが、50年以上の歴史と伝統を持つ日本の文化は、そうそう真似できるものではないようです。
明治維新の頃の日本はドイツから必死で文化を学びつつも、「たった数年で真似できるわけがない」と鼻で笑われていました。
ドイツの高い技術はいくら日本が勉強してもそう簡単に盗めるものではなかったのです。
ドイツの技術力を物語るエピソードがあります。
植物が育つ上で重要な栄養に窒素がありますが、この窒素を含んだ肥料の製作にチリ硝石が用いられていました。
しかし、天然資源であるチリ硝石はいずれ枯渇してしまう。
そこで空気の成分の7割を占める窒素をどうにかして固定した形で取り出せないかという研究が行われました。
その結果、空気から窒素を取り出す過程で、硝酸を得られる方法が発明されたのです。
硝酸は爆薬の原料になります。
時代はちょうど第一次大戦。
こうしてドイツは空気から爆薬を作ることに成功したということで欧州列強を震え上がらせ、欧州に独逸ありという歴史を残したのでした」
参考資料: 化学物語25講 芝哲夫著
P,65
窒素化合物は肥料や染料の原料であり、人間が生きていくためには欠かせないものである。19世紀末には、その窒素源はもっぱらチリ硝石に頼っていた。しかし現在の石油と同様に、いずれはチリ硝石は枯渇して人類に気がが訪れるという世紀末的な憂慮が世界を覆っていた時期があった。この危機を乗り越えようとして、当時の化学者は、空気中に豊富に存在する窒素をなんとか水素と反応させてアンモニアを合成して、それを有用な窒素化合物の原料にできないかという課題にとり組んだ。窒素分子は化学的には不活性で、これを水素と結合することはきわめて困難であるとそれまでは考えられていた。しかし、ドイツのF.ハーバーとC.ボッシュは、1904年以来この研究を続け、1913年、ついに次式のような反応を起こさせることに成功した。
N2 + 3H2 → 2NH3
この反応は高圧、低温の条件で右に進みやすいことがわかったが、反応温度を低くすると、そのぶん反応速度が落ちてしまう。そのためハーバーたちは多くの触媒を試し、ついに鉄を主体とする金属触媒が200気圧、600℃の条件でアンモニアを多量に合成することを見出したのである。こうして空気中の窒素を化合物としてはじめて固定することができたので、この方法は空中窒素固定法と呼ばれている。
(中略)さて、ハーバーたちが窒素をアンモニアとして固定することに成功する前に、同じどいつのW.オストワルドはアンモニアを酸素と反応させて硝酸に変える方法を見つけていた。この反応には触媒として白金が必要である。
NH3 + 2O2 → HNO3 + H2O
すなわちハーバーとオストワルドが成功した二つの触媒反応をあわせることによって、窒素をアンモニア経由で硝酸に変えることができるようになったのである。ところで硝酸は爆薬には必須な原料である。ちょうどその頃、ヨーロッパは第一次大戦に突入していたが、資源の乏しいドイツはこの化学反応の発見によって空気から爆弾をつくっていると敵国を震えあがらせた。ドイツに対する脅威も、もとをただせば触媒が上述の化学反応を可能にしたためだと考えることもできる。
「ドイツの科学力が世界一だというのは決して誇張ではありません。
明治の日本人はみんな、偉大なるドイツに憧れていたのです。
明治日本では、ドイツ文学が翻訳されて日本に輸入され、若者はこぞってドイツ文学を読みふけっていたものでした。
しかし、現在ではまったく正反対のことが起きています。
現在では、日本語からドイツ語に翻訳される村上春樹などの作品のほうがドイツの本の日本語訳より数は多いくらいです。
これにマンガを加えると、現代文化については日本からドイツへの圧倒的な輸出超過になっています。
ドイツの若者はこぞって日本のマンガを読みふけ、自分もこのようなものを書きたいと思う人が大勢出てきたのです。
これは笑い話のようですが、世界史的に見ればものすごいことなのですよ。
西洋人が東洋の黄色人種の文化を崇拝して必死で真似しようとしているのですから。
そもそも、明治の始めから、日本はドイツを範として法律や医学、軍事を始め、さまざまなことを学んできました。
その過程で、実学のみでなく、ドイツの哲学や文学、音楽、はては山登りやスキー、バウムクーヘンやソーセージに至るまで、ドイツの文化を受け入れてきた、というのが従来の日独関係でした。
「欲しがりません勝つまでは!」という有名なフレーズも、もともとは第一次世界大戦でドイツが作ったものを第二次大戦時に日本がパクったものです。
第二次大戦当時、英米ではモーツァルト、ベートーベン、オペラなどは敵性音楽ということで公演放送を禁止されていた一方、日本では同盟国の音楽ということで、1945年5月4日のドイツ降伏まで毎日ラジオ放送されてました。
そのとき小中学生だったのが小沢征爾、すぎやまこういち(ドラクエ)、富田勲、羽田健太郎(マクロス)などの日本を代表する名音楽家の皆様です。
ワーグナーのオペラ「ローエングリン」が日本初演されたのはスターリングラード戦の1942年のことですね。
とにかく言い切れないほど日本はドイツに影響を受けた国です。
しかし、それはもはや過去の話になりつつあるように見えます。
たとえば、ドイツ期待の新人マンガ家にクリスティーナ・プラーカさんという人がいます。
2003年1月創刊の少女漫画月刊誌「ダイスキ」は「フルーツバスケット」など日本の少女漫画を連載してますが、弱冠18歳(2002年10月14日当時)の彼女は唯一のドイツ人作家として連載することになったのです。
その漫画のタイトルは「プルシァン・ブルー」というそうです。
プルシァン・ブルーとはプロシアン・ブルーのことでしょうか?
化粧品などで使われる色ですが、このプロシアン・ブルーがコンクリートの部屋に青酸ガスが巻かれると形成される化合物であることは、何か運命じみたものを感じます。
さてさて、彼女は”ドイツの高橋留美子”になれるでしょうか?
少年漫画・少女漫画は、子どもたちの人格育成に大きな影響を与えることは間違いありません。
当然クリスティーナさんの漫画がドイツの子どもたちの成長に大きく関わることになるでしょう。
頑張ってもらいたいものです。
ところで彼女の「プルシャン・ブルー」という作品なんですが、一つ気になることがあります。
クリスティーナさんはドイツ人です。
そして彼女のマンガが販売される国はドイツですし、読者もドイツ人です。
なのに、「プルシャン・ブルー」の物語の舞台が日本なのはなぜでしょうか?
フランクフルト便りによれば、「プルシァン・ブルーというのは、イマイ・ジュン、ミヤケ・ケイゴ、カトウ・アツシがやっているバンドの名前で、そこにツシマ・サユリがあたらしいボーカルとして採用される。その四人の間の話がテーマ」だそうです。
なぜ日本なのか?
この疑問にクリスティーナさんはこう答えています」
参考資料: フランクフルト便り 2002/10/14より
(問)ドイツのマンガ家なのに、どうして今度の作品は、日本を舞台にし、日本人が登場し、座布団なんかの日本的な環境が描かれているんですか?
(答) 「ん〜〜〜。どうしてって、かっこいいじゃない。私、好きなんです。
」
「好きだから。
実にシンプルな答えです。
ここまでシンプルだと付け入る隙がありません。
いつか日本語翻訳された「プルシャン・ブルー」を読んでみたいものです。
これは逆に言えば、日本人がドイツ人を主人公にした作品を作っても全然問題ないということになります。
たとえ日本人が「こんなドイツ人いねぇよ」というキャラクター
を描いていても、向こうだって「こんな日本人いねぇよ」というキャラクターを平気で描いているのだから、言うなれば五分五分ですね。
現在のドイツでは、クリスティーナさんのように漫画家を目指す人だけでなく、一般の読者でも直輸入の日本漫画を読もうとして、日本語を習おうとする猛者がいます。
ドイツの大学の日本語学科は異様な雰囲気でして、漫画を読むために外国語を学ぼうとする熱心な姿勢は他の外国語のクラスの追従を許しません。
「出版社が翻訳するまで待てない」とか、「カットした部分が気になる」とか、「出版社が翻訳しない本も読みたい」とか、実にくだらない理由ですが、それで日本語がぺらぺらになるのだから、恐るべしはゲルマン魂といったところです。
ドイツの若者は、鋼鉄の意志と不断の努力で、今この瞬間もアニメを参考資料にしながら日本について学習しているのです。
「努力はいいことだが、アニメ・漫画以外に興味はないのか…?」と大学教授は嘆いているそうですが、思い込んだら一直線のゲルマン魂は誰にも止めることはできません。
日本漫画にお約束の努力・友情・熱血の精神論はドイツ人のハートをがっちりチャッチしているようで、「日本はアジアのプロイセン」と呼ばれたように、「ドイツはヨーロッパのジパング」となりつつあります。
5千円札の新渡戸稲造も「ニイチェが『汝の敵を誇りとすべし、しからば敵の成功はまた汝の成功なり』と言えるは、よく武士の心情を語れるものである」と言ったように、武士道と騎士道には通じる部分があるため、受け入れやすいのかもしれませんね。
かのアドルフ・ヒトラー総統が明治維新を高く評価していたことからも、ドイツ人は潜在的に日本文化を受け入れやすい性格の人が多いのかもしれません」
参考資料:「龍馬の時代 第五章 海を渡った人形」 木村幸比古著
ヒトラーは世界にまれなる明治維新を高く評価していた。「その、ヒーローの中でも龍馬に興味をもっていた」と、ドイツ文学者の成瀬無極京都帝国大学教授が京都の豪商に語った。この豪商はさっそく龍馬ら維新に活躍した人物を選び、文楽人形を製作して、昭和12年日独伊防共協定の親善として贈ったのである。このことは、当時話題になったという。翌年、この行為に感激したヒトラーが自ら専用の便箋にタイプ打ちし、署名入りの感謝状がこの豪商の元に届けられ、またムッソリーニからも代筆の感謝状が届いた。ヒトラーを調べるに、彼は剣道にも興味を持っていた。昭和13年3月16日外務省派遣日独伊親善学生武道団が大日本連合青年団によって、3ヶ月にわたりドイツ、イタリアを友好親善訪問し、その際ヒトラーとムッソリーニに剣道具一式が贈られている事もわかった。しかし、ヒトラーが親日家であったことはわかったが、龍馬らの人物をどれほど認識していたかは、今では知るよしもない。その後,ナチズムに対する批判もあって、この史実は明らかにされなかったのである。
※ ヒトラーに送られた剣道具はベルリン経済大学の倉庫から発見された。
防具には、日本語で「贈ヒトラー閣下」と書かれている。
参考資料:アドルフ・ヒトラーの発言 1939年10月 帰国する大島大使に対して
「貴国には“勝ってかぶとの緒を締めよ”という諺のあることを承知したが、これは誠に意味の深い言葉である。われわれは今こそ兜の緒を締めるべき時である」
※ 1939年10月はポーランド戦勝利直後である。
「1930年代のドイツでは、外国人差別が酷かったようなイメージがありますが、日本人は特に差別を受けることはありませんでした。
これは同盟国だからということもありますが、日本人のモラルの高さがドイツ人に評判がよかったことがあげられます。
日本人は清潔好きで、金の支払いも正確、なにより約束をちゃんと守るので、ドイツ人は黄色人種である日本人を歓迎していたそうです。
アメリカでは公衆トイレが白人用と有色人種用に別れていて人種差別が社会常識だった頃、ナチス・ドイツの首都ベルリンでは日本人客のために畳(たたみ)がしかれた旅館や、日本人客のための日本料理店が存在しました。
日本食に使うお米は主に北イタリアから輸入しており、1944年の時点でもお米のご飯を食べることには不自由しなかったそうです。
当時の外交官らの悩みは米ではなく、わさび・醤油・味噌などのように、日本独自の食品だったと言われています。
醤油がなくなるとマギーブイヨンを代用したりするなど、日本食が恋しくていろいろ頭を悩ませていたようです。
なにはともあれ、ナチス政権下のベルリンはパリ・ロンドンを抜いて、欧州でもっとも日本人の多い都市でした。
ドイツ全体で550人くらい、ベルリンだけで400人くらいの日本人がいたのです。
ベルリンでは日本らしい暮らしもかなりのレベルで可能でした。
日本の新聞はシベリア鉄道経由で三週間遅れて届き、料金の高さを別にすれば日本との国際電話も開設されてました。
子弟のための日本人学校もあり、日本食レストラン、土産物がいくつか存在したのです。
日本人外交官は一般のドイツ国民よりも待遇はよく、ドイツ国民の何倍も量の肉を配給されたため、日本人外交官に対して一般ドイツ人から冷たい視線が注がれたなど、ヒトラー総統がいかに日本の存在を重視していたかが伺えます。
徹底して日系人が差別されていたアメリカの状況を見ると、アメリカとナチスでは、どっちが人種差別国家なのかわかりませんね。
ただし、これらを商業雑誌に書くと『ネオナチ』のレッテルを張られてしまい、事実を書くな、事実をと怒られてしまいます。
本当のことを書くと怒られてしまうのだから、世の中はなかなか難しいものです。
中国や韓国に比べれば日本は言論の自由があるように思えますが、それは比べるものが悪すぎるだけで、世界的に見れば日本はファシズム国家だったりします。
日本人は自国がどのような国なのかをもっと再認識する必要があると思います」
参考資料:Yahoo!ニュース
- 海外 - 時事通信 2003年10月21日(火)3時1分
【パリ20日時事】ジャーナリストの権利を守る世界的な団体「国境なき記者団」(RSF)は20日、報道の自由を尺度にした166カ国の順位を発表し、最下位に北朝鮮を位置付けた。
それによると、トップはフィンランド、アイスランド、オランダ、ノルウェーの4カ国が同点で並び、主要先進7カ国ではドイツが8位と最高。米国はフランス、英国を下回る31位で、日本は44位になっている。また、事実上の米占領下にあるイラクは135位で、「イラク戦争の際の記者たちの犠牲の責任は米国にある」と批判している。 (時事通信)
[10月21日3時1分更新]
※ ドイツ8位はホロコースト関連の言論弾圧を無視した数字と思われる。
「さて、他の国がそうであるように、もちろんドイツでも、「ジブリ」は大人気で、「風の谷のナウシカ(Sternenkrieger)」のような名作はドイツのアニメ界の頂点に君臨しています。
ですが、ドイツ人のマニアに言わせると、ドイツの映画「風の谷のナウシカ」は編集版である英語版の「Warriors of the Valley of Wind」から吹き替えてしまったため、微妙な違いが我慢できないそうです。
ドイツの「風の谷のナウシカ」は完成度が高いがゆえ、マニアには微妙な違いが我慢できず、「日本版から吹き替えていたら、完璧なものになったのに!」という妙なこだわりがあるらしいです。
「人間は完璧ではない。しかし我々は常に完璧を目指している」とは赤い彗星・血塗れレッドバロン・リヒトフォーフェンの言葉ですが、完璧主義のドイツ人はアニメの分野でも容赦しないのです。
ドイツで、いわゆるオタク系アニメが爆発的に大ヒットしたのは1991年にドイツ上陸作戦を果たした「AKIRA」からでした。
ドイツ版『AKIRA』のDVDが大ヒットしてから物凄い勢いでドイツのオタク化は進んでいます。
この「AKIRA」ですが、ドイツの有名なコミックスの出版社カールセン社によって、漫画版もドイツ語翻訳で販売されてます」
「AKIRA」の大ヒットによって道を踏み外したドイツのアニメ・漫画界ですが、そのあとしばらくはそれほどブームが起きませんでした。
ところが、1996年10月に上陸作戦を果たしたドラゴンボールで空前の大ヒットを飛ばし、日本のアニメ・漫画作品が次々とドイツ本土に上陸作戦を果たすことになります。
ドイツではアニメは月曜日から日曜日まで毎日放送されるのが基本です。
昼過ぎから夕方までアニメが延々と流れつづけます。
日本では一週間に1話のペースなのに、ドイツでは一週間に5話というハイスピードで放送されるため、一年間の番組も2〜3ヶ月で終わってしまいます。
「美少女戦士セーラームーン」の場合、セーラームーン、R、S、スーパーズ、セーラースターズと5シリーズあるわけですが、なんせ毎日放送するとこのシリーズは一年で終わってしまうわけです。
すると、また最初からエンドレスで放送することになるのですね。
セーラームーンそのものは日本では1991年に放送が開始され、フランス・スペインでは1993年に1シリーズ遅れで放送されましたが、ドイツでは数年間の遅れを一気に取り戻そうとしているので、ドイツの子供たちは毎日数時間アニメばかり見ているという凄まじい状況になってます。
これで洗脳は完璧です。
もちろんアニメ雑誌も大人気です。
日本のアニメ雑誌といえば、「アニメージュ」や「アニメディア」といった「アニメ」の掛詞(かけことば)の名前が多いですが、わざと真似をしているのかどうかは知りませんが、ドイツのアニメ雑誌にも「ANIMANIA(アニマニア)」という名前の雑誌があります。
『世界は狭くなった』と感じるエピソードですね。
アニマニアはドイツ語圏における最大最強のオタク雑誌で、ドイツ国内はもちろん、スイスやオーストリアをも侵略している毒電波発生装置です。
アニマニアの表表紙はドイツ語ですが、裏表紙は日本語で書かれており、アニメオタクになりながら日本語も学べるという合理的な作りになってます。
ただし、アニマニアは「ときめきメモリアル」や「同級生」などのエロゲー学園アニメを参考資料にして日本の教育現場の知識を読者に紹介しているため、ただのアニメ雑誌と舐めてかかると非常に危険です。
日本のドイツ軍ファンはドイツに対して偏った愛情を持っていますが、ドイツのアニオタの持つ偏った愛情の偏りっぷりは日本の比ではないからです。
なんせ日本がどういう国なのかをアニメを見て勉強しているのですから。
こちらも負けるわけにはいきませんね。
もっと、もっと、もっと、もっともっともっともっともっともっと純度の高い毒電波を発信しなくてはなりません。
毒電波先進国の意地と誇りにかけてドイツに遅れをとるわけにはいかないのです。
……
嫌な意地と誇りですね。
それはいいとして、ドイツは一体どうなってしまうのでしょうか?
見ていて非常に面白いので、行くとこまで行ってもらいたいものです」
参考資料: ドイツ人が日本を学ぶときに使う参考資料=10代20代のドイツ人の日本観
ANIMANIA「1999年3・4月号」(天地無用)
ANIMANIA 「1999年11月・12月号」(スレイヤーズ)
ANIMANIA 「セーラームーン特集号」(セーラームーン)
MACHT DER MONDNEBEL!MACHT DER MONDNEBEL!VERWANDLUNG!
[マハト デア モーントネーベル!マハト デア
モーントネベール!フェアヴァントルング!]
(直訳:月の力よ! 月の力よ! 変〜身っ!)
(元になったセリフ:ムーン!プリズムパワー!メイクアップ!)
同紙の中身、今号の特集は「Schule in Japn[シューレ イン ヤーパン](日本の学校)」である。
ANIMANIA 2000年7・8月号(NO,40) 表 裏 (ロードス戦記)
アニマニアの表はドイツ語・裏は怪しい日本語で書かれている。
ドイツ人はこのようにして日本語を学ぶのである。
ANIMANIA2002年7・8月号(NO,46) (サクラ大戦)
ANIMANIA2002年8・9月号(NO,47) (サクラ大戦)
ANIMANIA2002年8・9月号(NO,47)の表紙はOVA第二期「轟華絢爛」の第一話「紐育の怒れる刺客」のDVD及びVHSのパッケージに使用されている絵である
ANIMANIA2003年3月号(NO,50)
すでに”こみっくパーティー”はドイツ上陸完了済み
アニメ版「こみっくパーティー」は、同人誌即売会の人ごみが少なすぎるため、
間違った知識がドイツに広まっていることは確実である。
しかし、日本人でも誤解している人間は多いので、言うなれば五分五分である。
↑ ドイツ版「こみっくパーティー」DVD1巻〜4巻
ドイツ版といえど、可能な限りオリジナルの日本語を使う。これがドイツ流である。
ドイツ人にとってドイツ語翻訳されたもので楽しむことは邪道であり、
日本語版のオリジナルを見て楽しめるようになってこそ本物なのである。
そして、アニメを見るだけのために日本語を習うのがドイツ人である。
鋼鉄の意志、不断の努力、恐るべしはゲルマン魂、ジーク・ハイル!
ANIMANIA 2003年8・9月号 (カウボーイビバップ)
「アニマニアの工作活動は、確実にドイツ語圏でダメ人間を大量生産してます。
知っている日本の歌はアニソンばかり。
知っている日本語はアニメのセリフばかり。
知っている日本人はアニメや漫画のスタッフばかり。
10代20代の親日派ドイツ人はこんな連中ばっかです。
日本のアニメの破壊力はハリウッド映画の比ではありません。
すでに多くのドイツ人が、踏み込んではいけない世界に足を踏み入れてしまい、再起不能(リタイヤ)してしまいました。
これを見てください」
↑ マンガファイル 創刊号
「これは、「最も美しいマンガ少女の最も美しい絵たち」という宣伝文句が示す通り、アニメ、マンガに登場する美少女を紹介するドイツ語圏のアニメ雑誌「マンガファイル(MANGA FILE)」です。
主な参戦キャラは……
ナディア (不思議の海のナディア)
月野うさぎ(セーラームーン)
木之本桜(カードキャプターさくら)
早乙女らんま(らんま1/2)
オスカル・フランソワ・ド・ジャルジェ(ベルサイユの薔薇)
槙村香(シティーハンター)
天上ウテナ(少女革命ウテナ)
草薙素子(攻殻機動隊)
プリス・アサギリ(バブルガム・クライシス)
ディートリッド(ロードス島戦記)
イフリータ(神秘の世界エルハザード)
ベルダンディー(ああ!女神様)
パイ(サザンアイズ)
ミスマル・ユリカ(機動戦艦ナデシコ)
フェイ・バレンタイン(カウボーイ・ビバップ)
綾波レイ(新世紀エヴァンゲリオン)
惣流・アスカ・ラングレー(新世紀エヴァンゲリオン)
葛城ミサト(新世紀エヴァンゲリオン)
天野あい(電影少女)
神崎ひとみ(天空のエスカフローネ)
岩倉玲音(sereal experiments lain )
と言った面々です。
ドイツでは、「普通の少女が主人公」というジャンル自体がメディアを問わずほとんど存在しなかったため、小中学生の少女が元気に活躍する少女漫画が大人気で、少年漫画と少女漫画の比率は4:6くらいとまで言われています。
それを考慮しても、このような萌えキャラ専門アニメ雑誌の存在は、ドイツが不治の病にかかったことを証明しています。
しかも、このような雑誌は「マンガファイル」だけではありません」
↑ ドイツの萌えキャラ専門アニメ雑誌「FUNIME」
2002年4月号
ドイツの「フルメタル・パニック!」はアニメ版・マンガ版ともに、
アメリカ経由(ADV films社製)で入ってきている。
ドイツ人が「日本の学生は靴箱を爆破する」と誤解しないように祈るばかりである。
「ここまで証拠がそろえば間違いありません。
ドイツ人は「萌え」の概念を理解しています。
誰ですか、「白人に萌えは理解できない」なんて偏見を持っているお馬鹿さんは。
それは「日本人にワインの味はわからない」とかいうのと同じレベルの傲慢ですよ。
日本人に理解できるものはドイツ人にだって理解できます。
その逆もしかり。
たとえば関西人に忌み嫌われている納豆ですが、安価の割に栄養価は満点。
45%のタンパク質を有し、がん細胞も抑え込んでしまい、病気予防作用をも秘めた魔法の食品。
これに注目し、納豆をドイツ軍の主食料にしようとしたのが他でもないヒトラー総統でした。
彼は満州から満州大豆を30トン輸入し、ギリシア戦線や北アフリカ戦線で戦うドイツ兵に納豆を食べさせようとしたのでした。
人種差別万歳時代の白人国家の独裁者が、アジアの極東の島国のマニアック極まりない食材を軍隊食に採用しようとする発想を持つことはまさに天才と言えるでしょう。
ただ当然ながら、パン食のドイツ人に納豆は不評でした。
さすがの天才もそこまでは頭が回らなかったようです。
なんとかと天才は紙一重と言いますが、さてさて彼はどちらだったでしょうか。
ドイツ兵には不評の納豆でしたが、ヒトラー総統は納豆の栄養価の高さを諦めきれず、妥協案として燻製納豆を配布しました。
燻製納豆にすれば保存性もアップするし、何より匂い消しにもなります。
ドイツ軍は納豆をUボートで運んでましたから、潜水艦の中が臭くなくなってさぞサブマリナー(潜水艦乗り)は喜んだでしょう。
こうしてドイツ軍は納豆パワーで物量に勝る連合軍と互角以上に奮闘したのです。
日本人で納豆がどうしてもダメな人もドイツ兵を見習って燻製納豆にチャレンジしてはどうでしょうか?
このようにしてみると、なぜ海外の国が日本国内のマンガやアニメに圧力をかけてくるのかがちょっとだけわかりますね。
マニアは日本から直輸入してしまうので、日本のオリジナル版をなんとかしなければ、外国でいくら規制をかけても効果がないのです。
金髪碧眼の西洋人がアニメの萌えキャラに熱中して家に引きこもっている状態を見れば、どこの国だって規制をかけるでしょう。
欧州の支那ことフランスの場合、「日本アニメは文化侵略だ!」とか言って、被害妄想が大爆発。
フランスでの日本アニメの視聴率は非常に高く、スパロボでお馴染みの「UFOロボ・グレンダイザー(フランス版はゴルドラック)』」が1978年に放送されたときは視聴率100%だったという伝説すらあります。
聖闘士星矢は95%の視聴率を取ったとかいう話がありますが、噂には尾ひれがつきもの。
あまり信用はできません。
信用できるのは日本のアニメはフランスでも大人気だということです。
しかし、いくら国内で規制しても、ベルギー経由で入ってきてしまうため、規制の効果はあまりないだそうです。
ユダヤ団体がポケモンカードの卍マークに文句を言ってきたのも、マニアは日本のオリジナル版を欲しがるので、日本を直接叩かないと意味がないわけですね。
欧米の中の人も大変なのです。
しかし、そんなことは日本の知ったことではないので、不当な内政干渉は断固として跳ね返すべきです。
あれはハーケンクロイツではなく、「卍」という日本の漢字なのですから。
もっとも、ハーケンクロイツの旗は、裏から見ると「卍」ですけどね。
さて、欧州最大のオタク王国ドイツですが、王国の名にふさわしく、アニメとマンガを扱った欧州大陸最大のおたく祭り「ANIMAGIC」が存在しますが、こんなものが開催されることからも、すでにドイツの狂いっぷりは末期症状で、治療は不可能だと思われます。
たかがアニメ、されどアニメ。
アニメの影響力は凄いものです。
ただし、日本のアニメにどれほどの人気が出ても、ウリナラ起源とは言わないのがドイツのいいところです」
参考資料: あまり知られていないドイツの姿
2003年7月25〜27日に行われたドイツのオタク祭り「ANIMAGIC」のメイン会場外観
今か今かと、開場の時間を待つオタクども。(注)ここは有明ではなくドイツです。
開場内で買い物をするオタクども。(注)ここは有明ではなくドイツです。
本物のゲルマン忍者
『Gガンダム』はドイツでも好評のようである。
『トライガン』のコスプレ。
ドイツのコスプレ会場には「長物禁止」というルールはないようである。
『ヘルシング』のコスプレ
日本人が思っているような特別な反応はなく、
普通のアニメとして認知されているようである。
ただし、アニメ版はナチスが出てこないため、どこまで受け入れられているかは調査中である。
新撰組のコスプレ。おそらく「るろうに剣心」の影響だと思われる。(左参照)
長物の持込みがOKのようで、み〜んな長物を持っていて大変危険である。
『新世紀エヴァンゲリオン』のコスプレ
本人曰く、『相田ケンスケ』のコスプレだそうである。
実にマニアックである。
持っている小銃は米軍のM16ライフル。
長物を持ったコスプレイヤーだが元ネタがわからない。(どうやら韓国ゲームのキャラらしい)
が、注目すべきは元ネタではなく、その尋常ではない大きさのである。
ドイツのコスプレイヤーはやたらと長物を持ちたがる。
長物が禁止されるのは時間の問題と見た。
なお、上写真のような細身の女性コスプレイヤーは少なく、
「夢が壊れるからやめて欲しい」と思いたくなるスタイルの女性が大半である。
地下一階の囲碁教室
『ヒカルの碁』は国内はもちろん、欧州にも囲碁ブームをもたらした偉大な漫画であった。
あの国に関わらなければ連載が終わることもなかっただろうに…
「ANIMAGIC」のようなイベントは、オタク祭りというよりはどちらかというと日本文化の展示会である。
マンガを読むための日本語を勉強し、「ヒカルの碁」に刺激されて囲碁を習い、
更にお茶をたてたり、お花を生け、自分達で作ったスシを楽しむ。
日本からミュージッシャンを呼んだりもすれば、ちょっと羽目を外したラーメンの
早食い競争なども行なわれたり、と日本の文化や生活の全体が紹介される。
標題は「マンガ・アニメ祭」と名づけられてはいても、実体は大掛かりな現代日本文化祭になっている。
親日派ドイツ人がアニオタばかりなのは当然の話なのである。
↑ 着ぐるみの中の人も大変である。(注)ここは有明ではなくドイツです
「どうやらドイツでは長物禁止ということはないようですね。
そのうち怪我人が出て長物禁止になりそうですが、これもまた歴史の違いを感じさせる光景です。
ん? ああ! いけない! もうこんなにファイルが重い〜!
というわけで休憩です」