森永乳業、徳島工場閉鎖へ ヒ素ミルク事件の現場森永乳業は13日、牛乳や乳飲料を製造する徳島県石井町の徳島工場を、来年9月末までに閉鎖する方針を明らかにした。製造を近畿などの工場に集約することで、経営の効率化を図る。 同工場は1955年、製造した粉ミルクに大量のヒ素が混入、飲んだ乳児が高熱や激しい下痢を起こし、約1年間で130人が死亡した「森永ヒ素ミルク事件」の現場。現在も後遺症に苦しむ人など被害者数は約1万3千人とみられ、戦後最大の食中毒事件とされる。 現在同工場に勤務する正社員33人は配置転換で対応する方針。跡地の利用方法については今後検討するとしている。 【共同通信】
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