2010年11月12日21時11分
2011年度予算の「特別枠」(1兆円超)の使い道を吟味する「評価会議」(議長・玄葉光一郎国家戦略相)は12日、2日目の「政策コンテスト」で、防衛省が要望している在日米軍駐留経費(思いやり予算)について、日米関係の重要性から「議論になじまない」(玄葉氏)として対象から外した。
防衛省の思いやり予算の要望額は1859億円。この日の政策コンテストで、安住淳防衛副大臣は「思いやり予算を続け、維持していくことが日米同盟のあかしだ」と理解を求めた。これに対し、評価側の平野達男内閣府副大臣は「思いやり予算は、要望額の中で議論する話ではない。日米交渉の結論を踏まえて対応していただく」と述べた。
12日は防衛省のほか、国土交通省、厚生労働省、経済産業省が要望する計99事業について、各省の政務三役から説明を聞いた。最終日の13日は、法務、環境、財務の3省と内閣官房・内閣府(金融庁、消費者庁含む)が対象で、評価会議は12月初旬までに全189事業について優先順位をつける。
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