尖閣映像流出 捜査長期化 海保に疲労感 業務影響、イベント中止も
産経新聞 11月13日(土)15時20分配信
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巡視艇「うらなみ」から出る捜査員ら=12日、神戸市中央区(甘利慈撮影)(写真:産経新聞) |
【図でみる】 尖閣ビデオ庁内ネットで拡散か
主任航海士が船長に流出を告白した際に乗船していた巡視艇「うらなみ」は10日午前11時ごろに帰港後、停泊。11、12の両日は捜査員が乗船して調査が行われ、今も出港できない状態が続いている。
神戸海保に所属する同規模の巡視艇は計3隻。このうち1隻が欠けたため、他の海保から巡視艇を派遣してもらうなど、警備計画を変更して穴埋めしているという。
一方、主任航海士の聴取は庁舎内で連日行われ、幹部も待機が続く。
5管が主催した図画コンクールは13日に幹部全員が出席して表彰式を行う予定だったが、急遽(きゅうきょ)中止になった。
「突発事態で退席すると迷惑をかけるし、本庁や報道への対応で席を外すことが難しい」としており、今後さらにイベントの中止が続く可能性がある。
一般職員も捜査の長期化に疲れを隠せず、「電話対応などで疲労困憊(こんぱい)です」と打ち明ける男性職員も。多くは報道陣の問いかけに「何も話すことができない」と硬い表情で答え、ある職員は「捜査の行方を見守るしかない」とため息を漏らした。
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最終更新:11月13日(土)16時39分
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