2010年9月15日 10時19分
【ワシントン斉藤信宏】14日の米ニューヨーク・マーカンタイル取引所の金先物相場は、ドイツの景況感指数が悪化したことで欧州経済の先行きへの懸念が再燃したことなどを受けて急伸。指標となる12月渡しは、前日終値比24.60ドル高の1オンス=1271.70ドルと、6月下旬以来、約3カ月ぶりに終値ベースでの過去最高値を更新して取引を終えた。取引時間中には一時、1276.50ドルまで上昇、取引途中の最高値も更新した。
欧州経済の先行き懸念を受けて安全資産の金に資金が流れ込んだほか、外国為替市場でドルが円やユーロなど主要通貨に対して売られたため、ドル建てで取引されている金に割安感が広がったことも金価格の高騰に拍車をかけた。