──では、自分が出た映画の感想が気になって、ついインターネットを見たりすることもあります?
星野:ありますね。
──見なければ良かったと後悔したりは……。
スタイリスト:粟野多美子(グル-チュ) メイク:佐々木 篤(グル-チュ) ylts/KittiN CO LTD 03-3780-8015 gem 03-6426-9370 三鈴商事 03-3874-8216 |
星野:そう思うこともありますし、こういう風に思う人もいるんだと感じることもあります。1つの作品をみんながみんな、同じように感じることはありえないと思っているので。ただ、厳しい意見を聞くには、まずその前に、いい意見を聞いて、「大丈夫、いいって言ってくれた人もいるんだから」と思ってからでないと、ちょっとショックが大きすぎますけど。
──では、自分が出た映画を一番最初に見るときも、いろいろと気になるのでは?
星野:最初は、現場の風景みたいなものが甦ってきたりして、作品そのものを楽しむというより、撮影中の時間も含めて楽しむというか、振り返っているような感じですかね。2回目3回目と、繰り返し見ることで、ようやく作品として楽しめるようになります。
──どんなことが気になります?
星野:このシーンであのセリフを言ったのに、なくなっているとか。こんな風になるんだ、とか。台本が変わっていたりするので、そういうところが気になりますね。
──この映画で妻役を演じてみて、改めて夫婦って、何が一番大切だと思います?
星野:最近、そういうことも考える年頃になって、友だちとも喋ったりするんですけど、「やっぱり最後は信頼関係だよ」みたいな話に落ち着いています。いつも一緒に過ごしているわけではないでしょうし、私が知らない世界を相手は持っているわけですから。そこも含めて相手を信じるというか、自分を大切に思ってくれ、この先もずっと一緒にいたいと思ってくれる。そういう相手の気持ちを信じられる人だからこそ、一緒に居続けられるのではないでしょうか。
(C)2009「今日からヒットマン」フィルムパートナーズ |
『空気人形』
●2009年9月26日より銀座シネパトスほかにて公開
[原作]むとうひろし
[監督]横井健司
[出演]武田真治、星野真里、森下悠里、黄川田将也、津田寛治
[DATA]2009年/日本/東映ビデオ/101分
[見どころ]
コミック(1~13 巻)累計で150 万部を突破し、現在も「週刊漫画ゴラク」で連載中のむとうひろし原作の同名マンガを実写映画化。普通のサラリーマン・稲葉十吉が、ヒョンなことからスゴ腕ヒットマンの名を継ぐことになり、絶体絶命のピンチを営業で培った機転や話術を武器にしのいでいく姿がコミカルに綴られていく。主人公の十吉を演じるのは、映画・舞台・バラエティ・音楽と多彩に活躍する武田真治。十吉の愛する新妻・美沙子に、バラエティ番組で人気急上昇中の星野真里。また、グラビアクイーンの森下悠里が、セクシーさを保ちながらも本作で本格演技に挑戦している。