ホテルは人生の縮図。
いろいろな人がいて、いろいろな人と出会える。
自らの住みかとなるが、やがて別れがやってくる。

ナイロビでは郊外のシルバースプリングホテルに直行した。ここでもフロントで料金交渉から始まる。若いフロントウーマンが終始対応し、10%少々の値下げをした。5泊することとなる。

タクシーから降りる時も、部屋に入る時も、このアスカリおじさんが荷物を持ってくれる。
20数キロのスーツケースも軽々と2つは持ってくれる。朝、寝惚けて歩いていると遠くから駆け寄り「ハバリザスブヒ(おはよう)」と挨拶してくれる。
いつも警棒を持っている恐い顔のおじさんだが、すぐ仲良しとなった。

あまり大きなホテルではないが、プールを中心にして、客室、レストラン、宴会場、エステルーム、会議室などが並んでいる。早速、美枝子と佳織は近所のショップで水着を買ったが、ついに最後までこのプールで泳ぐことはなかった。どのガイドブックにも「ナイロビは夏の軽井沢の涼しさ」と書いてあるように、標高1700mのこの街はあまり暑くなることがない。「そんな事はわかっているのだから」と則二は水着の購入を非難する。

実は投稿者二人はこのホテルに7年前、投宿している。
朝食でこのオムレツを食べたいと思い、再度訪れた…と言ったらカッコいいが、
来てみて「これがまた食べられる」と思ったことは確か。
いかにも荒野で採れたといった感じの人参と玉ねぎ、
こちらの朝食には欠かせないトマトやピーマン、
それにマッシュルームや唐辛子などの野菜をチョイスして焼いてもらう。
卵が格別おいしい!

佳織がウエイトレスのひとりを捕まえて、写真を撮った。
金髪に染めて、編み込んでいる。
この後、美容院や家庭でこのような編み込みをしている姿を度々見たが、
気が遠くなるほど時間がかかる。もちろん手編みであり、自分ではできない。
それだけ、こちらの女性はおしゃれに対する想いが強いのであろう。