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米原タンク殺人 小川さん母が証言

「2日後、被告に連絡」

 米原市の汚泥タンクで昨年6月、長浜市今川の会社員小川典子さん(当時28歳)が殺害された事件で、交際相手で殺人罪に問われた米原市坂口、会社員森田繁成被告(41)の裁判員裁判の第2回公判が5日、地裁(坪井祐子裁判長)であり、小川さんの母親や森田被告の妻の証人尋問が行われた。

 この日の公判では、被害者参加制度の適用が許可され、遺族は午後から、傍聴席から見えないよう法廷内に立てられたついたての中で審理を見守った。

 午前の証拠調べで、森田被告と小川さんが事件直前の昨年6月10日朝以降、やり取りしたメールの内容などが示された。森田被告が11日早朝、「おはよう」と送ったメールについて、検察側は「カムフラージュ(偽装)だ」と強調した。

 午後から小川さんの母親が証人尋問に臨み、証言台もついたてで囲う措置が取られた。母親は12日、小川さんの行方を捜そうと森田被告に連絡した際、「『親しい間柄でなく、迷惑だ』と言われた」と明かした。

 この後、証言台に立った森田被告の妻は、10日の被告の着衣が翌朝、洗濯機の水につけられていたことについて、「水は麦茶を薄くしたような色で、血はなかった」などと証言した。

 妻が涙交じりに「主人が人を殺したのなら、(その後)いつものように子どもと戯れられるでしょうか」と訴える間、森田被告はまばたきを繰り返した。

 次回公判は10日、被告人質問などが行われる。

 4日付で男性裁判員1人が解任され、代わりに補充裁判員の女性1人が裁判員に選任され、この日の法廷に臨んだ。

2010年11月6日  読売新聞)
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