去年6月、滋賀県米原市で汚水タンクの中から女性の遺体が見つかった事件の裁判員裁判が大津地方裁判所で始まりました。 殺人罪に問われている男は「殺していません」と無罪を主張しました。 「私は殺していません」(森田被告の主張) 去年6月、米原市内の山の中にあるし尿処理用の地下タンクから、長浜市の小川典子さん(当時28)が遺体で見つかりました。 この1週間後、小川さんと同じ職場で交際中だった米原市の会社員・森田繁成被告(41)が逮捕されましたが、当初から一貫して否認していました。 しかし検察は、森田被告が小川さんの頭などを鈍器のようなもので殴ってタンクに投げ込んで窒息死させたと断定し、殺人の罪で起訴しました。 森田被告は4日の初公判でも「私は殺していません」と無罪を主張、弁護側も「凶器が見つかっておらず被告を犯人とする証拠がない」と訴えました。 一方、検察側は森田被告が小川さんと不倫関係にありトラブルを抱えていたことや、車の中の血痕が小川さんのDNAと一致したことなどの状況証拠を積み重ねて立証する方針です。 検察側と弁護側が真っ向から対立するなか、裁判員は難しい判断を迫られることになりそうです。 判決は来月2日の予定です。 (11/04 19:08)