現在位置は
です

本文です

滋賀の女性殺害、初公判で被告が無罪主張

 滋賀県米原市で昨年6月、同県長浜市の会社員小川典子さん(当時28歳)の遺体が汚泥タンク内で見つかった事件で、交際相手で殺人罪に問われた米原市の会社員森田繁成被告(41)の裁判員裁判の初公判が4日、大津地裁(坪井祐子裁判長)で始まった。

 罪状認否で森田被告は「小川さんを知っていますが、私は殺していません」と述べて起訴事実を全面否認し、無罪を主張した。

 検察側は冒頭陳述で、森田被告の車から小川さんの血痕を検出したことや、2人が事件直前の6月10日夜に会っていたことなど5点を挙げ、被告の犯行は明らかだと強調した。動機については、交際を巡るトラブルから「怒りを爆発させて殺害した」と主張した。

 一方、弁護側は、罪状認否で坪井裁判長に意見を求められ、「森田さんは犯人ではありません」と述べた。

 弁護側によると、森田被告が一貫して否認しているため、弁護人の選任後、調書は1通も作成されていないという。検察側は、間接証拠を積み上げる方針だ。

2010年11月4日11時53分  読売新聞)
現在位置は
です