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裁判員111人が辞退…米原汚泥タンク殺人事件

 滋賀県米原市の汚泥タンクで昨年6月、長浜市今川町の会社員小川典子さん(当時28歳)が殺害された事件で、殺人罪に問われた米原市坂口、会社員森田繁成被告(41)の裁判員裁判の選任手続きが行われた2日、呼び出し状を受けた裁判員候補者たちが次々と地裁に姿を現した。

 地裁は初めて、呼び出し状の送付前に質問票を送る「分離発送方式」を採用。候補者名簿から抽出した150人に質問票を送った後、このうち61人に呼び出し状を送り、さらに30人を追加して呼び出し状を送った。

 質問票や地裁の面談で111人の辞退が認められ、理由は「重要な仕事」「同居親族の介護や養育」が多かった。

 地裁は論告(11月22日)から判決(12月2日)までに、裁判員らの出頭日を5日間に設定した。森田被告が否認しており、評議期間を長期にしたとみられる。開廷回数も初公判から判決まで11回(予備日含む)が予定され、最高裁によると、否認事件の裁判員裁判の全国平均4・1回(8月末現在)を大きく上回った。

 裁判員候補者の東近江市内の男性会社員(33)は選任手続き前、長期日程について「営業の仕事だから、顧客への説明も必要だし、選ばれたら大変だ」と話した。

2010年11月3日18時34分  読売新聞)
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