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尖閣諸島付近の中国船衝突映像流出事件で、警視庁幹部は11日、関与を認めた神戸海上保安部の海上保安官(43)について、逮捕しない可能性に触れた。保安官と海保側の説明の間に、食い違いが多く、裏付けに時間がかかることに加え、守秘義務対象となる「機密」かどうかの検討も必要なため。検察当局でも見解が割れている。また、保安官は「投稿翌日の5日朝に自宅のパソコンから映像を削除した」と話していることも分かった。
保安官の告白直後、捜査当局内で持ち上がった「逮捕方針」が一転、覆される可能性も出て来た。警視庁は11日も午後7時過ぎまで国家公務員法(守秘義務)違反容疑で保安官の取り調べを続けた。だが、2日にわたる聴取の末に出てきたのは「逮捕するか任意捜査にするか、今後も検察と協議したい」という警視庁幹部の意外な言葉だった。
逮捕方針は、10日午前には決まっていた。ところが、捜査を進めるうち、保安官の話と海保の調査結果との食い違いが露呈してきた。例えば、保安官は問題の映像について「職場で見られた」と話しており、限られた場所で保管していたとの海保の説明と矛盾。海保の調査結果をうのみにできない状況となった。
また、既に周知の部分も多い事件の事実関係を「映像」で明らかにしたことが公務員の守秘義務違反に当たるのか、疑問も出ている。「法解釈の検討が必要」と捜査関係者が話すように、時間がかかる見込み。ともに犯罪構成要件の核心だけに、証拠の積み上げなどで判断がつくまで、逮捕に踏み切れないという。「尖閣絡みの事件でなければ、告発を受けても(逮捕せず)書類送検で終わりだ」との声も出ている。
この日、警視庁の調べに保安官は「映像を自分の記憶媒体『USBメモリー』に保存し、神戸市内のインターネットカフェに持ち込んだ」と説明。さらに「投稿した翌日の5日朝に自宅のパソコンから映像を削除した」と話した。削除理由は「朝、ニュースを見て驚いたから」という趣旨の説明をしている。
カフェから提出を受けたパソコンのデータ解析などから、映像がこの店から投稿されたことは裏付けられた。防犯ビデオには保安官とみられる人物が映っていた。ただ、映像を見た場所は「巡視艇うらなみ内」や「保安部庁舎」などあいまいだという。
また、保安官は上司に流出を認めた際「犯罪を犯したつもりはないが、海保が告発しているので捜査には協力する」と述べていたことも海保関係者への取材で分かった。
警視庁は、流出させる過程で自宅のパソコンが使用された可能性もあるとみて、神戸市内にある保安官宅を家宅捜索。パソコンなどを押収し、詳しい経緯を調べる。海上保安庁ネットワーク内(イントラネット)から映像を入手した可能性もあり、巡視艇の乗組員から事情聴取も行った。
(2010年11月12日06時03分 スポーツ報知)
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