[台北 12日 ロイター] 台湾の最高法院(最高裁)が、陳水扁前総統と呉淑珍夫人に対し、収賄罪で計19年の有罪判決を言い渡した。裁判所の当局者が12日に明かした。
今回刑が確定したのは、用地買収にからむ収賄と人事を巡る収賄の罪。夫妻はこのほかにも、マネーロンダリング(資金洗浄)や総統府機密費の不正流用の罪に問われている。
今回の最高裁の決定には不服を申し立てることはできないが、同裁判所が今後別の罪を精査する中で刑期がさらに延びる可能性もある。台湾高等法院(高裁)は今年6月、被告2人に対し、それぞれ懲役20年の判決を言い渡していた。
一方、陳前総統自身は「政治的動機に基づいた訴追だ」と訴えていた。
今回の判決は、2012年の大統領選の前哨戦と目される今月27日の5大首長選挙に影響を及ぼす可能性もあるとみられている。