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月別アーカイブ: 11月 2009
川井さん宅でのじゃれあい
昨日は友人への挨拶回りや知人宅への巡回の一日となった。最初はエリデ二君宅を訪れ、軽く酒を啜りながら暫く話に没頭する。彼は博士課程最後の一年を迎え、尻に火が付く勢いで論文取り組む。その姿勢は真剣そのもの。 そんなところ、湘南台に家を構えるバイラ君から電話が入り、来てくれないかという誘いのメッセージが届く。それに早急に応じ、エリデ二宅を離れ、湘南台への快速急行に乗る。1時間後に到着し、バイラと共に近所にいる川井さん宅を訪れる。川井さんはモンゴル国でビジネスを展開し、ウランバートルから200キロも離れているヘンティー県で割り箸製造工場を設け、現地の人たちに働き場を提供しているのだ。彼の製品の多くは北海道へ送り出されているという。彼の事業はこれだけにとどまらず、モンゴルにいる日本人に向けて雑誌を刊行し、読者に最新情報を提供している。僕が日本で配給しようとしている「不滅のチンギス・ハーン」のストーリーや内容について、その雑誌にもろもろと載せてくれた。暖かい応援の手を差し伸べてくれたことに感謝しておる!川井さん!
政治不安定の日本
三ヶ月ぶりの日本は相変わらず政治不安定だ。「クリーンな政治」というスローガンの看板を掲げていた民主党も実際に政権を握ったら、またもや自民党政権と変わらぬような献金問題が浮上してきた。お互いに牽制するという両党の思惑はわからなくもないが、いつまでも批判しあっていれば、いい政治はできない。まず同様のビジョンを持たねば、いい国作りにつながらない。小さな過ちは容認すべきだ。人間は誰とも過ちは犯すものだ。それを認識した上で、国民のことや国策に議論を交わすのは従来の国会のあり方ではないのか。日本人の固まり性が良いとして、海外でもその評価は高かったものだ。それが今になって、薄れてきたのか。与野党ある程度互い牽制しても良いが、根本的な目指すところは一致しているはずだ。単なる政権奪取だけの狙いなら、それは独裁国家のやり方とはそんなに変わらない。 三ヶ月ぶりの日本は僕に国全体が頗る衰えているように見えた。街を歩く人たちは無論笑顔のない蒼白な顔ばかりだ。金融危機に政治不安定が国民を疲弊させた原因だろうか。テレビをつければ、お笑い芸人がメインとなって騒ぎ立てるバラエティー番組がともかく目立つ。僕なりにそれを解釈すれば、笑う気力すら無くした国民を元気付けようと、笑わせようとするような専門チームまで形成されているということだ。
三か月ぶりの日本
昨日JL8824便で北京から東京へ向かう。もともと中国南方航空のCZ775便だったが、北京上空を覆う霧に阻まれ、時間通りに降下できなかったというので、航空券を改めてJL8824便に変更される。前日に藤本夫妻と共に、フフホトを発ち、北京にて一夜過ごし、次の朝二人が札幌の便で現地離れたのちに、一人でのんびりと空港へ向かったのだ。 夜に9時に羽田国際ターミナルに着く。まあ、中国と比べれは、日本は静かな国そのもの。落ち着いた大人って感じ!ヒヤン君と顔合わせて一日も経たずのうち、彼がまた帰国することになっていた。彼を車で空港まで見送ってから、戻ってきて相撲鑑賞する。両横綱の調子がよく、どっちとも二桁の連勝という成績を残しながら、取組を続ける。
こんな話は信じられる?
モンゴル国で起きた出来事だそうだが、その内容を聞いたものはびっくりして息を呑むだろう。ウランバートル市で暮らすエリート階級層の青年がある日フブスゲル部出身の女性と巡り合う。青年は最初、戸惑ったがそれでも「来るものは拒まず、去る者は追わず」という態度を取り、なんとなく弄ぶ気で付き合うことにした。やがて、二人が往来を積み重ね、女性は青年の子供を授ける。女性は青年のことがものすごく気に入り、心のなかでは「絶対この人じゃなきゃいけない」と誓っていた。でも、青年は都会出身で、エリート家庭に育ったものである自分がなぜそんな田舎者と一緒にならねばならぬかと我が身を責めながら、あっさりと頭を横に振った。踏み場を無くした女性は故郷に戻り、両親の進める男性と結婚することになった。でも、女性は心の中から元恋人を切り離すことはなかった。月日が重ねるうちに、その思いが病へと化し、女性が床に寝付きの毎日を過ごす。女性の両親が娘の様子に心配し、シャーマンに助けを求めることにした。シャーマンは女性から今までの詳しい経緯を伺い、病の源となったのはウランバートル在住のあの青年であることを知った。シャーマンはその場で「そこまで好きなら、わしの力でお二人を結びつけてやろうか」と言いつける。 シャーマンはそのような意味不明なセリフを言い残し、一連の作法を次から次へとやりこなした。ある日のことだ。青年は何気なく、たくさんの買い物をし、フブスゲル部を目指すことにしたそうだ。それでも本人の頭にいきなり元恋人の肖像が映り、彼女の地元を目指す心境が生じたのだ。その心境は体の全神経をコントロールしているように、見当も付かないような行方へ導く。青年が気が付いたら、数年前に恋人だった女性の実家にいた。数日後に病に陥っていた女性も元気になり、二人は結婚式を行うことになる。シャーマンの力ってこれほどの威力的なものだとは考える由もなかっただろう。主人公となった当時の青年が今でもその時のことを振り返りながら、不思議そうに話しているという。60数年間も生きてきた中、それが一番のミステリー的事件になっただろう。
藤本君がやってくる
明日、日本のカリスマ美容師の藤本成元氏が日本からやってくる。中国で日本のノウハウを生かして、美容ビジネスを展開するのが彼の目的なのだ。前回は市場調査のために単独で来たのだが、今回は妻と共にフフホト市を訪れ、打ち合わせに下見を重ねる形なのだ。
同級生たちとのじゃれ合い
昨日の誕生パーティーはすこぶる盛り上がりを見せた。一歳の誕生日ではあるものの、200人以上もの客が集まってくれた。宴会の席で中学時代や高校時代のクラスメートたちがぞろぞろと顔を覗かせた。卒業したっきりの学友と顔あわせる興奮ぶりは異常そのもの。昔話に没頭し、じゃれ合うこと一夜、今朝の7時のバスでフフホトへ直行する。
ビリゲ氏の息子が誕生日を迎える
明日11月18日を以ってオルドスにて、学友で親友、もっと言うと親戚でもあるビリゲ氏の息子のジュルヘ君の一歳の誕生会が行われる。子供の誕生日ではあるものの、そのスケールは普通の結婚式よりも盛大に行う模様だ。二ヶ月前から準備作業に入り、プロデューサーを招いてまで会場をセッテイングしてもらっていたのだから。これから会場に向かわざる得ないような境遇に達している己をオルドスへ運ぶ。 午前中、山東省の郭さんとコンタクトを取り、彼の居場所を突き留める。北京にいることを知り、フフホトから近いから暇を見つけて足を運んでもらうことを説得する。パイロット出身の彼が十年前からビジネス業界に入り、大成功を納め、今では彼の元で働いている従業員数は8千人も超えているという。ビジネス網を日本やヨーロッパまで展開している彼にいろんなこと教わりたい気持ちが強まってきた。いずれか一回お会いしたいと思うんばかりだ。
田舎にビルの出現
両親が生計を立てる実家から3キロ離れたサインウレジ氏の牧草地の一角に二階建てのビルができたのはつい最近のことだ。2階建てビルにかかった費用は60万元、中の設備は全部最新で先端の設備ばかりだ。グローバリゼーションの勢いがここまで届くのに時間はかからなかった。15年前までまだオンボロの建物ずらりと並んでいたのに、その変わり様に嘆くものまでいた。無論いい意味で。先日この2階建て住宅の入居、オープニングを祝賀する宴会が行われ、オルドス市の副市長、ボート市の副市長、オトグ前旗書記長など大物たち一行様が二階建てビルの門を叩いたようだ。サインウレジ氏の横つながりがここ数年思わぬ勢いで膨らみを見せた。というのは、背景にオルドスの発展、彼本人の活動などが見え隠れしているのに違いない。
残りの10日間
あと10日間で日本行きの日がやってくるのだ。今回内モンゴルに帰ってきて3ヶ月以上も滞在することになった。この三ヶ月で仕事上の人脈を増やすことができたのは無論のこと、一番の収穫はやはり親孝行ができたところだろうか。三回も実家に帰り、親の健康を確かめながら、彼らの身体的重圧を軽減するために、自ら率先して作業に取り組んだ。親の笑顔は僕にとって何より幸せの源なのだ。
只今!
8日にフフホトを出て、5日間のオルドス滞在を終えて今日帰ってきた。2日間滞在するつもりが雨や雪に行き手を阻まれ、帰還が予定より大幅に遅れてしまった。今回の雪が初雪でありながらもその量は半端じゃない。9日にウーシン旗から実家へ向かった時はまだなんともなかったのに、到着した当日にいきなり降り出した雨が翌日雪になって地上を覆う。ひげ監督が降雪量が増すのを恐れ、早くウーシン旗へ戻ってくることを促す。砂利道を走っている時はなんともなかったものの、アスファルトの道は滑ることは無論のこと、予想できぬ危険が満ちていた。途中で車がひっくり返ったり、ぶつかったりして、事故は多発していた。ゆっくり走らせること4時間やっとウーシン旗にたどり着く。 今回の目的はひげ監督のお母様が体の具合が今一なので、見舞うのがともかく、シャーマンを招いて、シャーマンの力で体の中に潜む悪霊を追い払い、元気を取り戻すというのだ。近年モンゴル国を始め、モンゴル文化地域ではシャーマンや霊媒師が増加中だ。不思議なことに病院や西洋の医学で治せないような病気でもシャーマンが念仏するなどし、一連の作法をやれば病気が治ってしまう。科学で解釈できないことは言うまでもない。シャーマンのその威力を信じて、僕もひげ監督家からシャーマンを連れ出し、実家へ向かった。決まりの儀式を受けて、母親も元気になり、不眠症を克服することができた。本当に助かった!シャーマン、ありがとう!万歳!