尖閣尖閣映像を流出させたとみられる主任航海士が乗船していた「うらなみ」=原田拓未撮影
尖閣諸島沖の中国漁船衝突を巡る映像流出事件で、動画サイトに映像が流出した今月4日、映像が投稿された神戸市中央区の漫画喫茶の防犯カメラに、神戸海上保安部(神戸市)所属の巡視艇「うらなみ」主任航海士の男性海上保安官(43)が映っていたことがわかった。
警視庁と東京地検は10日、主任航海士が映像を流出させた疑いが強いとみて、国家公務員法(守秘義務)違反容疑で取り調べたが、映像の入手元などについてあいまいな供述をしており、同日夜で調べをいったん打ち切った。
警視庁などは11日も主任航海士を取り調べ、慎重に裏付け捜査を進める。
捜査関係者などによると、主任航海士は4日、中国漁船が海上保安庁の巡視船に衝突する様子を海保側が撮影した動画をインターネット上のサイトに送信し、職務上知り得た秘密を漏らした疑いが持たれている。
警視庁が漫画喫茶から押収した防犯カメラのビデオを解析した結果、映像が投稿された4日の午後8時頃に、主任航海士が店の受付にいる場面が映っていたことが確認された。この日、主任航海士は公休日だったという。(2010年11月11日03時03分  読売新聞)
*読売新聞 社会