仙谷官房長官:国会審議の撮影規制検討を

2010年11月12日 19時18分 更新:11月12日 22時53分

衆院内閣委で自民・中川秀直元官房長官の質問に「国会内の撮影許可は長年の慣行。機材が大きく進歩した今、時代とともに撮影のあり方をもう一度考え直す必要がある」と答弁する仙谷由人官房長官=国会内で2010年11月12日、藤井太郎撮影
衆院内閣委で自民・中川秀直元官房長官の質問に「国会内の撮影許可は長年の慣行。機材が大きく進歩した今、時代とともに撮影のあり方をもう一度考え直す必要がある」と答弁する仙谷由人官房長官=国会内で2010年11月12日、藤井太郎撮影

 仙谷由人官房長官は12日の衆院内閣委員会で、国会内でのメディアの写真撮影について、「撮影機器が極めて進歩した。禁止せよと言っているわけではないが、時代とともに撮影のあり方をもう一度考え直す必要があるのではないか」と述べ、国会審議の撮影規制を検討すべきだとの考えを示した。

 仙谷氏が9日の衆院予算委員会に持参した資料の写真を読売新聞に撮影、掲載されたためで、12日の記者会見でも「望遠レンズ、拡大レンズ(を使うの)はサッカー場とか野球場の話だろう。国会の内規、慣行として(規制を)検討いただけたらと思っている」と述べた。

 これに対し、自民党の逢沢一郎国対委員長は記者会見で「自らの不適切な発言を逆手にとって、思いつきのように提案するのはいかがなものか。国会内のルールを官房長官が問題提起するのは筋違いだ」と批判した。

 仙谷氏は9日の衆院予算委で資料の撮影を「盗撮」と批判。日本新聞協会に加盟する在京8社の写真部長会が10日、謝罪と発言撤回を求める抗議書を提出し、同委理事会は議事録を「盗撮」から「撮影」に修正した。仙谷氏も発言を撤回したが、謝罪はしていない。【吉永康朗、念佛明奈】

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