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 【大阪】近代美術館は延べ1.6万u規模に(11/12)

 大阪市は、北区中之島4丁目に計画する近代美術館の整備計画案をまとめた。施設規模は延べ床面積1万6,000u、敷地面積1万0,600uで、整備費は122億円。施設規模の見直しによって生じる近代美術館整備用地の余剰地は、民間売却を検討している。この整備計画案をもとに近代美術館の建設について、大阪市行政評価委員会(大規模事業評価部会)に諮る。
 整備計画案によると、近代美術館のコンセプトは「大都市で暮らす楽しさ、豊かさを実感できる美術館」。展示会やワークショップを通じて市民に芸術文化に親しんでもらうほか、アーティストやクリエーターの人材育成にも貢献し、都市の創造性を向上させる。
 また、近代美術館は隣接する国際美術館、科学館といった文化・集客施設に加え、企業やホテル、国際会議場などが集積する中之島という立地を生かし、集客・観光の強力なコンテンツとなるため、まちに経済波及効果をもたらすという。
 1998年に作成した基本計画では、美術館に求められるすべての機能を持ち、単体として完結した美術館を目指していた。今回の整備計画案は、美術館に求められる機能や役割を確保し、国際的な展覧会の誘致も勘案した上で、ほかの博物館施設や周辺施設との連携・協力を得ながら適正な施設規模となるよう見直した。
 そのため、2万4,000uとしていた延べ床面積を1万6,000uに、1万6,900uだった敷地面積を1万0,600uに縮小。280億円を見込んでいた整備費は122億円まで縮減した。整備にかかる経費122億円の内訳は建物整備費(外構含む)112億円、その他(設計管理費・備品購入費)10億円。市有地の売却・起債の発行・寄付などで財源を確保していく。
 延べ床面積1万6,000uの内訳は展示スペース4,800u(常設3,100u、企画1,700u)、エントランスホール・交流スペース2,600u、保存・研究2,100u、管理・共用6,500u。入場者数は年間約55万人を予測する。
 今後のスケジュールは、2011年度に建設基本計画の策定、基本設計者選定準備、地質調査(試掘)を実施。12年度に地質調査、基本設計者の決定、基本設計、13年度に実施設計を行う。14年度に施工者を決め着工、16年度の完成を目指す。
(2010/11/12)
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