ゲームメーカー経営者に必要な最低限の能力

2010年11月12日:ゲームメーカー経営者に必要な最低限の能力
昨今の状況を見ていて、一つ思ったことがある。
何を思ったのでしょうか?
ゲームメーカーの経営者として、一体何が必要であるのか、と。
なにやらすごい高いレベルのお話のようですね。
何が必要なのでしょうか?
ごめんなさい、と言える能力出ないかと。
幼稚園や小学生レベルの話じゃないですか...。
人をバカにしているのですか...。
いや、冗談抜きで、これを言えるかどうか何だと思う。
どういうことなのでしょうか?
経営者は、どうしても決算の数字にこだわる必要がある。これは、投資家がいるわけだし、銀行からの借り入れもあるから、そうした方面に向け、自社の経営状態は万全であることを伝えるためにも、必要なことだ。しかし、この決算の数字のみを良くしようとしてその他をおろそかにし、最終的には長期にわたりマイナス要因を残してしまったら、本末転倒だ。
ふむ。
特にゲーム開発は、必ずしもスケジュール通りに行くものではない。仮にスケジュール通りに出来あがったものがユーザーの望むような質でない場合は、作り直しの必要もあるだろう。そこで必要なのが、ごめんなさい、という能力だ。
......。
ここでは低品質のものを出してユーザーにごめんなさい、というのではなく、発売を延期することによって決算の数字が下がることによる、投資家や銀行などに対してのごめんなさい。これを言えるかどうかで、そのメーカーの将来への信頼が本来なら増す。しかし、それが出来ないメーカーも多い。
なぜでしょうか?
自身の責任問題に発展する可能性もあるし、投資家や銀行も力があるので、いろいろと言ってくることもある。だが、それでも言う必要があるんだよね。
そういう状況になったら、やはりさまざまな問題が起こるのではないでしょうか?
もし、メーカーに企業体力がなく、資金も枯渇していて、今後新たに借り入れしようとした時に借りられないようなメーカーであれば、低品質でも目先の金欲しさに動いても仕方がない。しかし、具体名は挙げないけど、スクウェアエニックスとかはそうではないだろ、と。
具体名が出ていますが...。
そこまで信用度が落ちているわけでもなく、また、手持ち資金もそれなりにある会社が、目先の利益を追求して将来に渡ってユーザーから見た信用を落としてどうするのか、と。ちゃんと、ごめんなさい、をして、後は将来的な自社の可能性をしっかりと説明していけばいいだけなんだよね。それが出来るのであれば、資金調達の面での信用はさほど落ちはしないよ。それすらわかっていないのが情けない。
そうですか...。
まあ、これは別に経営者だけでなく、ゲーム開発者でも同じだけどね。過去にした発言と180度状況が変わったのに説明が無かったり、なぜかユーザーのせいにして言い訳したり。もうちょっと初心に戻り、ちゃんと過ちを犯したら、ごめんさない、という。それ以上でも以下でもないんだよね。もうちょっと、こんな単純なことくらい、しっかりとしてもらいたいものだが...。

2010年11月12日 13:35 | 10年11月 | 2010年ゲーム全般 | |

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