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提訴:「医療ミスで脳性まひ」 両親ら病院に損害賠償求め--ひたちなか /茨城

 出産時に医師のミスで子供が脳性まひの障害を負ったとして、常陸大宮市の男児(1)と両親がひたちなか市市毛の「加瀬病院」に計約1億5500万円の損害賠償を求めて水戸地裁(窪木稔裁判長)に提訴した。病院側は11日の第1回口頭弁論で、請求棄却を求める答弁書を提出した。

 提訴は8月20日付。訴状によると、母親は09年1月26日、同病院で帝王切開手術により男児を出産した。男児は仮死状態で生まれ、常に介護を必要とする脳性まひの重度障害が残った。

 原告は、まひの原因は、胎盤が早期にはがれ、胎児に栄養や酸素がうまく供給できなかったと指摘。出産3日前の検査時点で「胎盤はく離」が起きていた可能性があるとしたうえで、病院は帝王切開すべきだったが怠り、遅くとも出産約2時間前に胎児の機能不全を認識できたが十分に観察しなかった--と病院の過失を主張した。

 同病院は毎日新聞の取材に対し「担当者が不在で答えられない」と話している。【原田啓之】

毎日新聞 2010年11月12日 地方版

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