仙谷由人官房長官は11日の記者会見で、中国漁船衝突を巡るビデオ映像流出事件に関し、鈴木久泰海上保安庁長官の処分を判断する時期について「捜査が徹底して事実確定ができた時になろうかと思う。起訴することになれば最も確定的な時だ」と述べ、流出を認めた海上保安官への捜査の区切りがついた時になるとの見通しを示した。
仙谷氏はまた、「政治職と執行職のトップの責任のあり方は違う」とした自身の発言に関し、「政治職もしかるべき処遇はあるが、次元が違う話だと考えないと、すべてが首相まで(責任が)行ってしまう」と語り、馬淵澄夫国土交通相ら閣僚への責任論の波及に予防線を張った。【吉永康朗】
毎日新聞 2010年11月11日 21時51分(最終更新 11月11日 22時07分)