今月七日、アニメ「宇宙戦艦ヤマト」のプロデューサーだった西崎義展(よしのぶ)氏が小笠原村父島近くに停泊中の汽船「YAMATO」から転落、死亡した(享年75)。
七〇年代以降、社会現象にもなった「ヤマトシリーズ」。原作者として名を連ねる西崎氏の突然の死は、十二月一日に公開予定の実写版「SPACE BATTLESHIP ヤマト」にとり出港前の暗いニュースとなってしまった。
「実は、暗い情報がもうひとつ。主人公・古代進役が木村拓哉なので、九月に東京ドームで行われたSMAPのコンサートでも映画の前売り券を発売したのですが、売上げが“見込み”の十分の一だった。二回公演が五日間で延べ四十数万人が来場するので、二十万から三十万枚は捌(さば)けるのではないかと準備していたのですが」(芸能記者)
しかし蓋(ふた)を開けてみると、
「二万数千枚しかハケなかった。後半二日間は、“第二弾前売り券購入特典”として、キムタクの顔が入ったクリアファイルがついて、熱心なファンにはファンクラブ関係者から『よろしく』というメールも届いた。それでも、SMAP五人のうちのキムタクファンで、さらに『ヤマト』がわかる世代しか前売り券には手が出なかったようです。この時の売れ行きは公開後の動員数を予想する指標のひとつでもあったので、不安の声があがっています」(同前)
製作費は二十億円以上。森雪役を黒木メイサ、沖田艦長役に山崎努など、キャスティングにも話題性を考慮した。
「実際、今月一日の完成披露試写会は、三千八百人のチケットに十万人が応募してきたといいます。ところがSMAPコンサートでの売上が低かったことは衝撃だったようで、製作サイドは『宣伝にさらに本腰をいれないと』と言っています。
従来のジャニーズに対してならありえないハナシですが、『宣伝で人前に出るときに、映画で着た古代進のコスチュームを着てくれ』というオファーまでキムタクにしていて、本人は嫌がっているそうです。今後公開に向けて、テレビその他で前代未聞の“大量宣伝”に走るといいます」(映画ライター)
地球を救うためイスカンダルに旅立つヤマト……。その船出の行く手に何が待つ!?
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