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【海保職員「流出」】長引く取り調べの理由とは?「準備不足」と「世論感情」と… (1/2ページ)
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沖縄・尖閣諸島沖の中国漁船衝突をめぐる映像流出事件。映像の流出を「告白」した神戸海上保安部(神戸市)の海上保安官(43)の取り調べは丸2日間に及び、「任意捜査の限界」(捜査関係者)との声もささやかれる。東京地検と警視庁は11日に自宅などを捜索し、強制捜査に着手。物的証拠の確保に乗り出したが、なぜ取り調べはこれほど長引いているのか。捜査を開始した矢先での告白による捜査側の「準備不足」と「世論感情」が背景にあるようだ。
■想定外
「そもそもインターネットカフェのパソコン解析で派遣された捜査員が、急遽(きゅうきょ)取り調べを担当することになった。準備もなく、捜査員にとっても酷だ」。捜査関係者は顔をしかめる。
海上保安庁が東京地検と警視庁に刑事告発したのが8日。9日夕に神戸市内のネットカフェから映像が投稿された疑いが浮上したため、同日夜に警視庁はパソコンや防犯ビデオの解析のため捜査員を派遣。ところが、明けて10日午前に保安官が告白したため、派遣された警視庁の捜査員が取り調べることになったのだ。
殺人や強盗などの事件では、現場の資料からDNA型鑑定することなどで犯人をあぶり出すことが可能だが、今回の容疑は国家公務員法の守秘義務違反。職務上知り得たものか、罪の構成要件を吟味する必要がある。供述内容についても一つ一つ裏付け捜査が必要なため、通常ならば一定期間の内偵捜査を経て立件することが多い。
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