ダイエー創業者の故中内功氏から約5億5000万円を贈与されたが申告せず、贈与税約2億7000万円を脱税したとして相続税法違反罪に問われた次男でプロ野球「福岡ダイエー(現ソフトバンク)ホークス」元オーナー、中内正被告(51)に対し、さいたま地裁は11日、懲役1年6月、執行猶予3年、罰金5000万円(求刑・懲役1年6月、罰金5000万円)を言い渡した。
大熊一之裁判長は判決で「巧妙かつ悪質で、確固たる犯意に基づいた計画的犯行」と指摘したが、「反省の態度を示し、修正申告を行い全額納付済み」と述べた。
判決によると、中内被告は05年2月、功氏名義の東京都大田区田園調布の土地を売却したことに伴い、代金約5億5000万円を贈与されたが申告しなかった。代金は中内被告自身の債務返済に充てたという。【平川昌範】
毎日新聞 2010年11月11日 13時43分(最終更新 11月11日 21時17分)