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ニホンザル出血死はウイルス感染=京大研究所、カニクイザルから−調査委

ニホンザル出血死はウイルス感染=京大研究所、カニクイザルから−調査委

 京都大学霊長類研究所(愛知県犬山市)のニホンザルが「血小板減少症」で出血死した問題で、「ニホンザル疾病対策第三者委員会」(委員長・吉川泰弘北里大教授)は11日、東南アジアに住むカニクイザルが自然感染する「サルレトロウイルス4型」(SRV−4)が原因だったことが分かったと発表した。
 吉川教授らによると、発症したニホンザルの血液などを調べたところ、SRV−4の遺伝子が多数見つかった。カニクイザルは感染しても発症しないが、ニホンザルでは抗体ができない場合があり、ウイルスが骨髄細胞を傷つけ血小板や白血球などの減少で出血など重い症状を引き起こすという。
 同研究所で飼育されているカニクイザル30頭のうち13頭で感染が確認され、第三者委は、ニホンザルは同じ室内で飼育されていたカニクイザルを通してSRV−4に感染したとみている。
 一方、SRV−4のヒトへの感染性は極めて低く、発症例はないという。
 同研究所には現在770頭のニホンザルがいるが、2008年3月〜10年4月の2年間に40頭が死に、01〜02年にも6頭が死んだ。今年7月に吉川教授ら有識者5人による第三者委員会を設置し、同研究所や国立感染症研究所など五つの研究機関が原因解明を進めてきた。(2010/11/11-19:54)


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