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ホンダ、中型バイク初の「逆輸入」 海外生産に拍車

2010年10月24日3時4分

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写真:1980年代に人気を集めた、当時の「CBR250R」。新たにタイ製となって名前が復活する=ホンダ提供1980年代に人気を集めた、当時の「CBR250R」。新たにタイ製となって名前が復活する=ホンダ提供

 二輪車最大手のホンダは、中型バイクを初めてタイから「逆輸入」する。原付きバイクなどは中国や台湾からの逆輸入が一般的だが、価格が高めの中型車も、人件費が安い新興国から輸入する。最大手のホンダが逆輸入を拡大し、バイク生産はさらに海外へ移りそうだ。

 ホンダは今週、タイで排気量250ccの新型バイクを発表する。1980年代に国内で人気だった「CBR250R」は当時のモデルの名前を復活させ、タイから東南アジア各国、日本など世界中に輸出する。

 ホンダが250cc以上のバイクで、海外生産品を日本で販売するのは初めて。同じクラスの価格は50万円台だが、タイでの生産費用の低さを生かし、40万円台に下げる方針だ。

 ホンダは2000年代初めから原付きバイクを中国から輸入しているが、それ以外のバイクは国産品にこだわってきた。ただ、今年3月に125ccのスクーター「PCX」をタイから輸入。国内での年間販売目標は8千台だったが、発売後3週間の受注台数は7400台にのぼった。価格を同じクラスの中では安い30万円以下にしたのが人気を呼んでいる。

 国内の二輪車市場は、96年度の122万台から09年度には37万台まで縮小した。ホンダは熊本県と静岡県にあったバイクの生産拠点を08年から熊本にまとめた。一方、新興国では中型バイクの需要が伸びており、タイでの生産を強化している。中型バイクも日本で生産する車種を増やすより、タイから輸入する方が効率が良いと判断した。

 他社でも中型バイクを逆輸入品に切り替える動きが出ている。川崎重工業は08年から人気車種「ニンジャ」の中型クラスをタイから輸入している。(西村宏治)

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