【道スポ】１２球団合同トライアウト　多田野、４人抑える快投

（11/11 10:02）

　プロ野球の１２球団合同トライアウトが１０日、西武ドームで行われ、今オフに日本ハムを戦力外となった多田野数人投手（３０）、木下達生投手（２２）の２選手も参加した。他球団へのアピールの場は実戦形式で用意され、多田野は打者４人を無安打１三振、木下も打者５人を無安打、３奪三振と好投。現役続行への執念を見せた。

　自分はまだまだ投げられる。そんな思いがほとばしった。今季は夏場に体調を崩すなど、１軍での登板機会が２試合しかなかった多田野は「自分の力がもう通用しないと思っていれば、ここに来ていない。スピードはそんなに出なかったけど、タイミングをずらしたりという投球はできた」と持ち味を発揮できたことに納得顔を見せた。今後も練習を続けながら、まず国内他球団からの誘いを待つ。

　木下も最初の打者に四球を与えたものの、その後の４人は完ぺきに抑え込んだ。「緊張が（打者）一人だけで終わってよかった。自分の力は見せられたと思う」と全力を出し切れた様子。プロ２年目の０７年に初勝利を完封で飾っているように、潜在能力は高く、育成枠での獲得を検討している球団もあるもようだ。

　また、視察に訪れた山田ＧＭは、森本のＦＡ宣言が確実という現状を受け、西武から戦力外になった松坂ら右の外野手を詳細にチェックした。ただ「選手の枠が埋まっている状況なのでね」と話し、他球団を戦力外となった選手の獲得には消極的だ。

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