 |
2010年11月10日(水) 19:30 |
|
 |
山中に犬遺棄したブリーダー逮捕
今年8月、吉備中央町の山中に多数の犬が捨てられているのが見つかった事件で、浅口市のブリーダーの男が逮捕されました。 犬の遺棄容疑で逮捕されるのは岡山では初めてですが、捨てられた犬の特定にはDNA鑑定などが行われました。
動物の愛護及び管理に関する法律違反で逮捕されたのは、浅口市鴨方町のブリーダー・上村保容疑者です。 警察によりますと、上村容疑者は今年8月、吉備中央町の山中にペキニーズ1匹、ゴールデンレトリバー1匹を捨てた疑いです。 直接の逮捕容疑は2匹の遺棄ですが、吉備中央町の山中には、警察が確認できただけでも21匹が捨てられていました。 警察では、捨てられた犬のDNA鑑定を実施。 犬の血統書などを管理する組織に問い合わせたところ2匹が特定できました。 上村容疑者は、浅口市鴨方町の犬の飼育施設で、現在120匹以上の犬を飼育していますが、警察が施設を捜索したところ、特定できた2匹の犬の登録証が見つかったため逮捕されました。 2匹はいずれも高齢のオス犬で、警察では「繁殖用に飼育していた犬が高齢となったため捨てた」とみて調べています。 山の中に捨てられた犬は、警察が確認できただけでも21匹いますが、1匹は保護した時点で衰弱死していて、16匹は県の動物愛護センターで開かれた譲渡会などで、第3者に引き取られました。 残りの4匹は、病気などのため殺処分されています。 警察の調べに対し上村容疑者は「ペキニーズは捨てていないがゴールデンレトリバーは捨てた気がする」と容疑を一部否認しています。 犬の遺棄容疑での逮捕は、岡山県内では今回が初めてです。
|
|