11月4日
今日の朝は知らない女の人の電話で目覚めました。何やら僕が「10000分の1の確立で当選した海外旅行がやすくいける特典のある会員に選ばれた!」との事です。それで、僕にその会員証を渡したいとのことで、来週の日曜日にあってほしいそうなのです。海外旅行が安くいければ、Amwayで成功してみんなで南の島にいけるし、、僕は松村先輩に相談して、来週その女性に会うことにしました。
11月6日
Amwayの活動がぜんぜんすすまないので、僕は知人にあたってはいるのです。でも、みんな僕に会ってくれそうもない。僕はどうしたらいいんだろう。僕はどうしたらいいかわからず、松村先輩に相談しました。松村先輩はやさしく僕を励ましてくれました。
「良い事を伝えることはな、正しい事なんやで!自分を信じて頑張らなあかん!池田先生もそう言っとたやろ!」
ありがとう。松村先輩。僕は頑張ります!!
11月10日
今日は広島にいきました。例の女性の話の件です。僕は山陽本線に乗ってJR広島駅にいきました。そして駅からテクテクと自分の足で「そごう」にいってそごうの喫茶店で待ち合わせをしました。(こういう時に携帯電話の威力発揮です!)喫茶店にいったら、ぼくより3つ年上のきれいなお姉さんがいて、僕を喫茶店に連れていってくれました。お姉さんがいうには、僕はとっても運がいいそうです。そういえば松村先輩に会ったことや哲さんのこと。こういうすばらしい運というのは尊敬する池田先生がおっしゃった「宇宙生命」によって語れることなのかもしれません。そうなのです。僕の気運は宇宙の法則にのっとっているのです!(^^)/!!!!
僕が当選したその特典会員というのはゴールドカンパニーという会社が主催する会員で、アパレル商品やジュエリー関連が安く手に入ったり、いろんな出会いのあるイベントに参加できるそうです。なにより海外旅行が安くいけたりや、東京のすごいホテルに格安で泊まれることもできたりするんです!!それだけの特典がついてなんと5年間の年会費はたったの65万円!!僕はちょっといろいろ考えましたが、新しい出会いがあれば、すばらしいAmwayをみんなに伝えることができ、ますますみんなが幸せになれるんですよね!!僕はどきどきしました。お姉さんはとっても魅力のある人です。そのお姉さんが僕にこっそり教えてくれました。「今、会員になるとダイヤが原価の45万円で手に入るのよ。そのダイヤをいつか、いい人にあげたり婚約指輪にしたりもできるのよ」と教えてくれたのです。
ダイヤってダイヤモンドですよね!たしか500万円もする!!それが何と9割引き!!僕はどうしようか悩みました。でもローンしたらいいそうなのです。36回払いでOKだというのです。3年後の僕が大成功してクラウンアンバサダーになっていたら、その会員の権利とダイヤは一種の勲章ですよね!!僕は即、はんこを押しました!!月々36000円づつ返していけばいいわけですし、ゴールドカンパニーの権利は5年も続くわけですから!!この会員で、来年の春はみんなで格安の海外旅行でもしようかな!!
11月11日
今日は上関の病院にいる母をお見舞いにいきました。母の症状はぜんぜんよくありませんでした。母はリン塩酸テトドロキシジンとかいうお薬を飲んでいましたので意識が朦朧としていました。僕のトリプルXも食べている気配はありません。精神科の先生のおっしゃるには、母はかなりひどいらしいです。薬がきれるといろいろな恐怖におびえてしまうそうです。先生は僕にいいました。
「こういうのにはね、いろんな精神的な負担やらストレスがあってのもんじゃけど、なんかいろいろあるとは思うんじゃけど、上野さんね、しゃべってくれんのんよ。喋ってくれんにゃ、先生もカウンセリングも出来んしのぅ、、お母さんの兄弟とかそういうのはおるんじゃろ?見舞いくらい来んのんかいのぅ」
母はあの葬式以来、まったく親戚の人たちとも話をしていませんし、遠見や下上の親類も僕を含めて顔を合わそうともしません。法事の時に「お前らを法事につれてきたら遺灰を取られてどっかに捨てられるけーのう、大石寺の奴等はひどいけーのう」と言って、法事にもいけませんでした。ですから49日は僕は参加できなかったのです。いま思えば3年も前の話ですが。
僕は母にいろいろと話をしました。Amwayでがんばっていることを。でも、創価学会の事は今はまだ言えません。僕一人で、母の学会に対する誤解を解く事はできそうにないのです。ですから松村先輩にも手伝ってもらうのです。松村先輩は青年数学3級をもっているので、宇宙の真理にも詳しいのです。母の悩みも苦悩も、宇宙の真理が解決してくれるでしょう。僕はそう信じています。
お母さんは今日もボーっとしていて話をできる雰囲気ではありませんでした。
11月12日
ごめんなさい!テトロドキシジンはフグ毒でした。ヒドロキシジンの間違いでーーす!フグ毒食べると昇天してしまいますよね!!がんばってお母さん!!来月いくときは、松村先輩といっしょに行きます。松村先輩も僕の母を本当に心配してくれて、ちゃんと折伏してあげたいとの事です。よかったです!お母さん!!
11月13日
松村先輩が僕の母を気遣っていろいろと僕にすばらしい教えを教えてくれました。松村先輩は夜叉のメンバーを折伏し、多くのメンバーに御本尊を受持させることにがんばってきました。そして松村先輩には10人もの人にAmwayの素晴らしさを伝えてくれました。すごい人です。尊敬します。松村先輩は僕に「最も崇高な生き方とは何か」を語ってくれました。それはそれは「勇敢な心をもって、だれが何と言おうと、民衆のために戦う人生」「強いということが幸福の根本であり、正義の根本」「勝利は、強くなければ勝ち取れない」「もう一度、生きるならば、また同じ道を歩みたい」と誇れる人生を送ることであると。
やっぱり本当に大切なのは折伏精神なのです。時代を動かし、時代を変えてきた原動力、それは公布の実践の中で鍛えられた何ものをも恐れぬ「折伏精神」なのです。
母の病を救えるのは「本当に救ってあげたい」という強い気持ち。僕のモットー、「正義、成功、勝利!」僕は胸をはっていえるようになりたい。
11月14日
池田先生がにフィリピンのリサール大十字勲章を受賞しました!!あのフィリピンのラモス大統領も受賞した名誉あるすばらしい賞なのです!!!!!もちろん日本人初!!!池田先生はとにかくすごい!凄すぎる!!興奮で今夜は眠れそうにありません!!!
11月17日
宗教のどつぼというホームページがあって、僕はそこで神様について聞かれたんだけど僕には日蓮大聖人の上にくる神様がどのようなものか考えても何も思い付きませんでした。だけどどうしてああいうところで文章を掲載する人は「我こそ正義だ」と思うひとばかりなんでしょう。そもそも人に質問するときは「私はこう思っている」ということを言ってからお互いの意見を交換するべきなのに。対話はお互いの意見をぶつけ合うことから始まるのに、人の揚げ足をとっているだけでしたら、創価学会を嫉妬する宗門や週刊新潮と何もかわりがありません。きっとそういう人が僕に嫌がらせをして出鼻をくじくことを考えているはずです。たしかに僕は任用試験も青年数学3級も持っていませんし、宇宙の真理が量子力学を解くこともわかりません。もっと「人間革命」を読んで勉強しなくてはいけないのです。でも、こんなとき、松村先輩だったら「仏法は道理であるから常識豊かに」「理路整然と、穏やかに」というのが先生の指導を正しく実践できるのでしょうが、、、、まだまだ勉強不足なのです。
11月18日
今日はアルバイト先のスーパーの帰りに、母が勤めていたスナックのママに会いにいきました。もちろんAmwayの素晴らしさを伝えるために!!でもまだ僕はうまく説明ができないので「こういうサイドビジネスをはじめました」と報告するまでで終わりましたが、、、、。でも来月の7、8日は哲さん達と東京にいくことになったので、その時にいろいろと教えてもらって、一人前のディストリビューターになれるようにがんばります!!
でも、スナックのママは気になることを言ってました。
「春君、それって ねずみこうちゅーやつじゃない?」
今年はネズミ年ですが、ママの邪険な表情に何か引っかかるものがありました。
11月22日
先日アクセスカウンターを設置したのですが、なんとびっくり!1日あたり200人くらいのアクセスがあるじゃないですか!!!そしてまた、いろんな人からメールが届きました!!「べいてい」は「米国帝国主義」の略だったのですね!!ありがとうございました!!僕はべいていさんという悪人がいたのかとずっと思っていました!!ありがとうございます!!
ところで 米国帝国主義ってなんですか?
11月23日
宗教のどつぼを見てびっくりしました。僕がなんと「彼岸の人々」にランクされているじゃないですか!!おまけにダントツのトップ、、、、。別に僕はちっとも変とは思っていないんですぅ。。。でも、みんな失礼です。池田先生の素晴らしさを理解しようともせず、大作教と言ったりする。池田先生はあくまで名誉会長であって別に神様でも何でもないんです。あえていえば「良い感じの普通のおじさん」ってところなのに、、、、。世間には間違った情報がいっぱい流れすぎています。池田先生をレイプマンという人もいるし金の亡者だとか、村山市議会員をブッ殺したと本気で思っている人がいるのです。これは全部うそなのです。信平夫妻はもともと虚言癖があったのは、僕が電話盗聴されている事と同じくらい信憑性のある事実ですし、核兵器が絶対悪であってサタンの武器だと断言できるくらいの絶対悪を用いた悪意と嫉妬の念を学会に向けているのです。本当に悪いのはシアトル事件を引き起こした法主なのです。こんな当たり前のことも世間の人は知らずに自民党の亀井静香にマインドコントロールされているのです。すべての真実はもよりの池田記念会館にいけばわかるのです。同時衛星中継を見て池田先生のお言葉を聞けば事実だとわかることなのです。でも、、、、。
11月24日
今日は昨夜から僕と松村先輩のアパートに「夜叉」のメンバーが集まって飲み会をしました。メンバーはみんなマーク2やソアラ、レパードのシャコタン車で構成されています。メンバーのみんなは主に土木建築業を中心にやっていましたが、最近は松村先輩から伝えられたAmwayのディストリビューターも頑張っています。そして、松村先輩の精力的な活動と折伏精神にも共感して最近は皆、聖教新聞も買っているのです。松村先輩を動かす力って何なんでしょう。僕は松村先輩に聞いたのです。すると、
「なんや、春樹、つまらんこと聞くんやな、やっぱり日蓮大聖人の正しい教えを実践するっちゅー思いだけやねん。そんなん当たり前のことやろ」
さすがです。こうでなくちゃ僕の尊敬する松村先輩ではありません。
でも、残念なことがあるのです。熊毛のカズさんが、「もうお前らーとはやっちょられんわ」ということで夜叉を辞めてしまったのです。リーダーが自ら辞めてしまったのです。理由はよくわかりませんが、カズさんは以前、サンフラワーというビジネスをはじめてうまくいっていたらしいのですが、親会社が警察に摘発されて潰れてしまって借金を抱えて辞めてしまって、Amwayに対してもそういう疑問を抱いていたそうです。で、夜叉のメンバーがみんなAmwayを初めて聖教新聞を取りはじめて、自分のリーダーの地位が松村先輩に取られてしまったような気持ちになってしまったのでしょうか、、、。カズさんの家は田布施にある、「天昭光体神宮」(漢字間違っているかもしれません)という宗教に所属していて(踊る神様とも呼ばれています)、創価学会にたいして嫉妬はしていないのかもしれませんが他宗教団体ということで否定的だったみたいです。でも、結局は正しい真理が勝つという意味ではカズさんはリーダーを松村先輩に譲るべきだったのかもしれません、、、。
とりあえず、カズさん。今まで夜叉のリーダーをご苦労さま!!
11月25日
今日はアルバイトの給料がもらえました!今月は残業も沢山したのでなんと15万円も貰えたのです!!いつものように松村先輩に2万円程手渡し、ゴールドカンパニー会員権利とダイヤのローンの為に36000円は絶対に残しておかなければいけません。あと、哲さんのAmwayディストリビューターとしてのノルマとして6万円分のAmway製品を買う必要があるので、トリプルXと植物性蛋白質100%のプロテインを買いました。残りの4万分は高性能な電磁調理機を買えばノルマ達成です。あと、自動車学校のお金も払う必要があります。まだまだアムウエイの副収入は自分の購入分のボーナスポイントしか無いのですが、これからどんどん頑張って成功していかなくちゃいけませんね!!
11月28日
今日は自動車学校の卒業検定試験でした。なんと一発合格!!苦しい自動車学校生活も終りやっと免許が取れるのです!!明日は山口市の免許センターに朝からいかなくっちゃ!!
11月29日
朝早く起きて松村先輩のソアラで山口市の免許センターに行きました。僕の住んでいる光市からは50Km以上も離れているので朝早くから出なくてはいけません。免許センターの周りには予習できるところがあるのでそこで筆記試験を勉強したら楽に卒業出来るそうなの僕は早目にいくことにしました。
僕と松村先輩は国道2号線を走って徳山東インターから山陽自動車道に乗って一気に山口インターにまで走り抜け、国道262号線をつかって免許センターに行きました。僕は予習センターへいって免許センターにいき、この間の時間は結構あるので松村先輩にどうしてるのか聞いてみました。松村先輩は
「春樹、気にせんでええんで。この近くにある病院よ、俺の友達おってな、交通事故起こしてん。そやから見舞い行こう思ってん。あといろいろ収入面でも辛くなるやろうから、Amwayの素晴らしさも伝えよう思うんや」
といいました。さすが松村先輩です。常に相手の人を思って正しい正義の真理を実践されているのです。僕も松村先輩を見習って頑張らなくてはいけません。
んで、試験はすっごく緊張しましたがなんとか合格しました!!これで僕も憬れのクレスタスーパールーセントを運転出来るのですよ!!やったです!!V(^^)V
だけどその後、松村先輩にあったのですが、松村先輩は不機嫌でした。松村先輩は僕にこう愚痴をもらしていました。
「裕喜の奴な、俺がせっかくエエ話もってきてんのによ、断りよんねん。ネズミ講はやりたくないゆうてな。アイツ、あんな奴やなかったのによ。高校んときも俺がアイツの事心配して、折伏しようと思ったんやけど、あいつそれも断ったんやで。あかんわ、あんなやつ。そやから交通事故にあったんや、まぁ自業自得なんやろうがな」
僕はあんな松村先輩は初めてみました。しかしスナックのママも言っていた「ねずみ講」とは一体何なんでしょうか、、、、。僕には最近解らない事が多すぎます。
11月30日
今日は大変な一日でした、、、。僕はいろいろと解らなくなってしまいました。松村先輩の事、母の事。父の事、兄の事、、、。何が本当に正しいのか間違っているのか、、。僕はもしかしたら何か大きな共同体のようなモノに騙されているのでしょうか、、、。。僕は、、今一度自分のこと見つめ直す必要があるのかもしれません。
事は僕と松村先輩が僕の母を見舞いに上関の病院にいったところからはじまりました。病院にいって病室にいくと、何やら邪険な雰囲気が感じられ走って部屋にいってみると、母の前には下上と遠見の親戚がきていました。僕はこの二人に会うのはあの罵声を浴びた葬式以来なのです。その時母は二人に何か問い詰められていたようですが、母は窓の外を見てブツブツと「あんべりゃはろげ、、」と意味不明な念仏を唱えていました。たしか病室の同じ部屋の人が熱心な真言宗の方らしく母は最近影響を受けてきた感じはしてましたが、創価学会→大石寺→真言宗と移行する母は、もう池田先生の素晴らしい指導の下、世界平和と正義と勝利を祈る素晴らしい庶民団体の創価学会には戻れないのかもしれません。
松村先輩は言いました。
「こりゃあかんで、春樹!!なんでこんなになるまでほっといてんねん!!宗門ちゃうやん、邪教にハマっとるやん。こりゃ折伏せなあかんで!!」
そうなのです。今回の主旨は松村先輩が僕の母を折伏してあげることだったのです。松村先輩は沢山の聖教新聞と創価日報、シアトル事件の資料、大石寺の実態の資料をもってきたのですが、これはあくまで、宗門に誑かされている母を創価学会側に連れ戻す為の資料であって、別教団に属する人間の為の資料ではありませんでした。松村先輩はポツリと
「こりゃ、長期戦になるで。一人じゃ辛いわな。夜叉のメンバーも呼ばなあかんで」
といって携帯電話で他の夜叉のメンバーを電話で呼びました。そんな中、下上と遠見の親戚は、母を救いたいという念を込めて熱心に折伏していました。しかし、どんなに大きな声でお題目を唱えても母は窓の外を見ながら無関心な表情を浮かべてブツブツといってました。母の目には息子である僕の顔も見えていないのかもしれません。
1時間後、病院の外に爆音を奏でながら数台のシャコタンのマーク2がやってきました。夜叉のみんなです。5人います。でも熊毛のカズさんはいません。
それから僕らの熱心は母の折伏ははじまりました。夜叉のメンバーが後ろでお題目を唱えながら、松村先輩は母を折伏しました。松村先輩の母を思ってくれる素晴らしい折伏精神。時代を動かすのはその人を救いたいという正しい真理の心。下上や遠見の親戚も熱心に母を折伏しました。僕はその一部始終に対しどうしたらいいかわからずおろおろしていました。
お母さんはそれでも窓の外をみてブツブツと念仏を唱えていました。僕はそんな母にイライラしてきて、皆さんをいったん騙されて母に言いました。
「お母さん。お母さんは今まで騙されちょったんよ。悪いんは全部宗門なんちゃ。じゃけえ、お母さん目を覚ましてっちゃ」
すると母は、キーーっと奇声を発してわめき散らしはじめました.
「春!!あんたまであたしを教育する気なん?みんな騙されちょるんはあんたらじゃない!!うちは知っちょるんよ!うちのガラスを割ったり犬の死体を放置したのは全部、あんたら学会じゃない!!騙されんよ!!悪いのはぜんぶ学会なんよ!!青年部の悪い連中が全部あたしに嫌がらせしたんよ!!学会やめたら不幸になるっちゅーのを見せつけるために全部学会が仕組んだんじゃないん??春!!あんただけは私の味方と思っちょったのに!!お母さんはもう一人になるん??あんたらはみんな折伏折伏っていってて自己満足しちょるだけじゃーね。あたしは辛い事いっぱいあっても、ガマンしちょったんよ。お父さんのことやお兄ちゃんのことやらね。誰も解ってくれんじゃない。葬式んときじゃって自分の母親の顔すら見せてくれんじゃったじゃーね、あんたらは!!あんたらこそ騙されちょるんよ。わたしは学会の奴等に不幸にされたんよ!!じゃけーもうほっちょってよ!!帰ってよ!!」
「ちょっと!静かにしてください!!!」
病院の院長先生が入ってきました。
「お母さんはお疲れなんです。本当に人の事を思っているのだったら、責めるのはやめてください。人は病気になったり精神的に疲れたりすると何かに頼りたくなるものなのですよ。それを逆手に取って宗教勧誘するのだったら病院から出てってください。ほら。いいかげんにしてください!!」
とりあえず松村先輩と夜叉のメンバー、親戚の二人は部屋を出て、僕は母と二人になりました。母はまた窓の外を見てぶつぶつといってました。そして僕にいいました。
「春君。人を大切に思う気持ちは大切じゃけど、その気持ちは人に利用される事もあるんよ。もっと自分の意見を持って生きんさい。お母さんもいろいろあったんよ。お父さんの事やね、お兄ちゃんの事がね。春君もハタチになったんじゃから、もう色々解っても良い頃になったと思うんよ。こんど金村のおばさんが日本に来るけー、そん時におばさんに聞きんさい。あの人だけじゃったんよ。私の事解ってくれたのは。お母さんはもう疲れたけー、ゆっくりしたいんよ。」
母はそれから精神安定剤を服用して眠りにつきました。
僕は騙されていた?一体誰に?母は学会を疑っています。たしかに母のいう事も否定出来ないのかもしれません。親戚の人たちはすぐにヒステリーを起こしていましたが、いつも母と金村のおばさんは冷静に判断して皆の迷惑にならないように行動していました。でも、そうしたら僕は松村先輩に騙されていたのでしょうか?それも考えられません。松村先輩は任用試験も合格した真理を実践出来る人であり、民衆の良き手本となれる素晴らしい人なのです。池田先生も言ってしました。「良き庶民となり、お手本となれる庶民になれるように。それが学会員の使命である」と。また、母は僕の父と兄の事も言ってました。兄も今は都会にでてひっそりと暮らしているらしく、母はその行方を知っています。僕は兄にも会う必要があるでしょうし、父の事も金村のおばさんに詳しく聞く必要があるかもしれません。僕もハタチになり、いろいろと自分の生い立ちやその背後にあることを冷静に受け止める必要があるのです。
僕は自分に課せられた課題を今一度見直して解決していかなくてはいけないのかもしれません。でも、僕には荷が重過ぎる、、、、。