「俺の力で日本をよーるすけーのー!」
「兄ちゃんがべいていっちゅー人をやっつけるんじゃね!良いって解っちょるのにやらん事は悪いことじゃもんね!池田先生みたいじゃね。」
僕は兄にそう言いました。しかし兄は
「俺と言論の自由を抹殺しようとするような人間を一緒にするな!」
といって僕にビンタをしたのです。
池田先生は人との対話を大切にする素晴らしい人なのです。新聞や週間誌に嘘や悪口をかかれても許せてしまう心の広い方なのに!!
兄は僕に理由無く暴力を振るうのです。僕は「良くする心を大切にする兄」を「尊敬する池田先生」のようだ、と言うだけで兄は僕に暴力を振るうのです。今思えば、兄も父も宗教には否定的でした。ですから僕は幼い頃、母に連れられて大石寺に二人で行ったような気がします。母がお題目をあげている時に、兄は母に「うるせぇクソババァ!」と言ってましたし。大学も母が働いて行かせたはずなのです。
僕は泣きながら兄に言いました。
「兄ちゃん!暴力は絶対に駄目なんよ!」
しかし、兄はこういうのです。
「革命には暴力装置が必要なんだ!」
僕には、意味の無い兄の暴力と、革命、暴力装置が何なのか、いまだによく解らないのです。