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「正義感強く、優秀な部下だった」元上司 海保職員「流出」

産経新聞 11月10日(水)21時55分配信

「正義感強く、優秀な部下だった」元上司 海保職員「流出」
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マスコミが詰めかけた第五管区海上保安本部=10日午後5時38分、神戸市中央区(渡守麻衣撮影)(写真:産経新聞)
 「自分がやりました」。主任航海士は巡視艇への乗船勤務中に、思い詰めた表情で船長に流出を打ち明けたという。「彼はとても正義感が強い人だったから、映像の非公開を決めた政府の対応が許せなかったんだろう」。主任航海士の元上司は、突然の「告白」に至ったかつての部下の心中をおもんぱかった。

 「一言で表現するなら、彼は非常に優秀な部下だった。自分の任務に誇りを持ち、どんな状況でも決して弱音を吐かなかった」。元海上保安庁特殊警備隊長の坂本新一さんは、主任航海士の性格をこう振り返る。

 主任航海士は、坂本さんが海保を退官した平成12年までの約3年間、第5管区海上保安本部で部下として勤務。密輸や密漁などの取り締まりや、人命救助などを主な任務とする海上保安官として一緒に働いた。

 一方、主任航海士は今回の映像を撮影・編集した石垣海上保安部を管轄する第11管区にも所属したことがあったという。坂本さんによると、転勤が頻繁にある幹部級職員と異なり、下士官級が管区外に異動することは異例だ。

 「下士官級の彼が、日本の領海警備で特に重要な位置にある11管に異動したのは、勤務成績が突出して優秀だったからだと思う」と坂本さん。映像流出は、強い正義感が故の“告発”だったのか−。捜査の行方が注目される。

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最終更新:11月10日(水)21時55分

産経新聞

 

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